森美術館の南條史生館長が年内で退任、後任は現副館長兼キュレーターの片岡真実

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2019年09月19日 18:12  Fashionsnap.com

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南條史生 Image by: 森美術館
森美術館が、館長の南條史生氏が12月末日をもって同職を退任すると発表した。後任は現副館長兼チーフキュレーターの片岡真実氏で、2020年1月1日付で昇任する。南條氏は退任後、同館の特別顧問に就任する予定。
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 南條氏は、2006年11月に初代館長のデヴィット・エリオット(David Elliott)の後任として館長に着任。在任中は「国際性」と「現代性」を理念に掲げ、アーティストの「展覧会」、一つの主題を掘り下げた「テーマ展」、世界の特定地域のアートの動向を紹介する「地域展」、都市や建築の新旧を展示する「建築展」、3年に1度日本の現代アートシーンを紹介する「六本木クロッシング展」の5つを軸に、1年に3本弱のペースで展覧会を開催してきた。2016年には日本のアートシーンの国際化に貢献したことが評価され、フランスの芸術文化勲章オフィシエを受章した。
 今回の人事について同館の森佳子理事長は、「13年間南條氏によって築き上げられたネットワークや業績は国内外共に高い評価を得ており、アジアを代表する現代美術館となった。このような状況を踏まえてさらなる発展を目指して新たなステージに進むために館長交代をすることにした」とコメントしている。
 後任館長となる片岡氏は森美術館創立時から同館に在籍し、2009年にチーフ・キュレーターに就任。2018年10月から副館長を兼任している。2018年に開催されたシドニー・ビエンナーレでは芸術監督を務めた。

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