浮いたテーブルに生存者=14人死亡の特養―熊本・球磨村

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2020年07月07日 14:01  時事通信社

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写真豪雨で水没し、14人が死亡した熊本県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」=7日午前
豪雨で水没し、14人が死亡した熊本県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」=7日午前
 「1階の浮いたテーブルの上に生存者が横たわっていた」。記録的な豪雨で水没し、14人が死亡した熊本県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」で、入所者の救助作業に加わった地元男性はこう振り返った。未明の急激な浸水で、逃げる間もなく取り残されたとみられる。

 観光客向けに、ゴムボートで球磨川を下る「ラフティング」を手掛ける同村の「ランドアース」の男性社員(38)は、4日午前9時ごろから村内で救助活動を開始。事務所は浸水して近づけなかったが、近所の人が流出したゴムボートを確保してくれており、救助に向かうことができた。

 千寿園に向かったのは同日午後。施設の1階は浸水し、自動ドアを手でこじ開けて中に入ると、浮いたテーブルの上に横たわる入所者と職員の2人を発見。ボートに乗せ外に出した。一方、毛布にくるまれた泥まみれの6人も目撃したといい、「一目で亡くなっていると思った。恐ろしい光景だった」と話した。

 別のラフティング会社の男性従業員(36)は4日夕、職員らと4、5人がかりで入所者の女性を車いすごと持ち上げてゴムボートに乗せ、倒れないように支えながら搬送したという。男性は「救助した人は寒そうにしていた。職員の不安な表情が忘れられない」と語った。

 同県人吉市のラフティング会社「ハッピーサプライズ」の毎床哲哉さん(49)は、同午後6時半ごろ千寿園に向かった。救助には直接関わらなかったが、自衛隊との連絡などに奔走。ボートで入所者ら約20人を運んだという。

 毎床さんは「千寿園は高齢で歩けない人も多く、増水が始まった深夜は職員も少なかったはず。どうしようもなかったのでは」と声を落とした。 

豪雨で水没し、14人が死亡した熊本県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」の入り口に置かれた泥の付いた上着=7日午前
豪雨で水没し、14人が死亡した熊本県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」の入り口に置かれた泥の付いた上着=7日午前

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  • 「どうしようもなかったのでは」←その通り。誰も悪くない。責任も無い。仕方無い。
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