【19/20フォーミュラE速報】2戦を残し、ダ・コスタが悲願のチャンピオンを獲得

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2020年08月10日 03:11  AUTOSPORT web

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2019/2020フォーミュラEチャンピオン獲得を喜ぶアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ
ドイツ・ベルリンのテンペルホーフ空港の6連戦でシリーズ再開を迎えた2019/2020ABBフォーミュラE選手権。8月9日に行われた第9戦でアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(DSテチーター)2位に入り、2戦を残してチャンピオンを獲得した。

 今シーズン、DSテチーターに移籍したダ・コスタ。第3戦サンティアゴE-Prixで2位表彰台を獲得すると、続くメキシコE-Prixでも2位を獲得。さらにマラケシュE-Prixで勝利を飾った。

 しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で19/20シーズンは中断され、スケジュールは大幅に変更。ベルリンでの6連戦を無観客で開催することとなった。

 8月5、6日に行われた連戦では絶好調の速さを見せたダ・コスタは、マラケシュ戦から続く3戦連続のポール・トゥ・ウインで一気にポイントをリード。

 8月8日に行われた第8戦では、予選で9番手と連続ポール奪取は途切れるも、決勝では追い上げを見せ4位でフィニッシュした。

 ダ・コスタは、3戦を残して137ポイントとし、ランキング2位のマキシミリアン・ギュンター(BBMW i アンドレッティ・モータースポーツ)とは68ポイント差、ランキング3位はルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・スポーツ・アプト・シェフラー)とは76ポイント差をつけ、翌日9日の第9戦に挑んだ。

 第9戦で2位以内に入るかランキング2位に60ポイント差をつければチャンピオン獲得となるダ・コスタ。

 予選ではグループ1に登場しトップタイムを記録し1ポイントをゲット。総合6番手でスーパーポールに進出し、チームメイトのジャン-エリック・ベルニュに次ぐ予選2番手を獲得して、決勝レースに挑んだ。

 ダ・コスタは、ベルニュに続いて2番手をキープしてホールショットを決める。このオープニングラップで後方からのスタートとなったランキング2位のギュンターがクラッシュを喫し、セーフティカーが導入。これでダ・コスタは、チャンピオン獲得へとさらに一歩近づく。

 レースはリスタートを迎えると、残り35分で雨粒が落ち始める。1回目のアクティベーションゾーン通過でポジションを落としたダ・コスタ。オリバー・ローランド(ニッサン・eダムス)をしっかりと抜き返し、さらにベルニュがポジションを譲ったのかトップに浮上する。

 2回目のアタックモードもうまく使ってトップをキープするダ・コスタだったが、残り7分半でベルニュに交わされ2番手にポジションダウン。後方からはローランド、セバスチャン・ブエミのニッサン勢が虎視眈々と追いかける。

 45分が経過し、ベルニュがトップでファイナルラップを迎える。ダ・コスタは3番手に上がったブエミのアタックを退け、ベルニュに続き2位でチェッカーフラッグ。

 ダ・コスタが2戦を残して初のフォーミュラEチャンピオンを獲得した。1−2フィニッシュを飾ったDSテチーターもチームチャンピオンを確定させている。
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