ホンダ4台が予選トップ8入り「1年ぶりの全車Q3進出。トラブルを乗り越え2列目を確保した」と田辺TD【F1第13戦】

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2020年11月01日 07:51  AUTOSPORT web

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2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1エミリア・ロマーニャGPの土曜予選で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは3番手、アレクサンダー・アルボンは6番手だった。アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは8番手、ピエール・ガスリーは4番手を獲得、ホンダのパワーユニット(PU/エンジン)搭載車全4台がトップ8に入る好結果となった。

 今回は2デー開催のため、土曜午前に1回のみ90分のフリープラクティスが行われた後、午後に予選が行われた。

 フリー走行ではフェルスタッペンが2番手、ガスリーが4番手、クビアトは8番手、アルボンは9番手と、4台すべてがソフトタイヤでトップ10に入った。

 予選Q1ではフェルスタッペンが3番手、ガスリーが5番手、アルボンが8番手、クビアトが10番手で全車Q1を突破。Q2では、1回目のランに出ていったフェルスタッペンがパワーの低下を訴え、タイムを出さないままピットに戻った。レッドブルは「電気系の故障が起きたと判断された」と説明、Honda Racing F1はリリースのなかで「マックスのマシンのスパークプラグを交換する必要があった」と述べている。メカニックが早急に対処し、フェルスタッペンはQ2終盤にコースに復帰することができ、1回のアタックラップでミディアムタイヤを使って6番手タイムを出した。ガスリーが3番手、アルボンが4番手、クビアトが8番手のタイムをそれぞれソフトタイヤで記録。4台全てが予選でトップ10入りしたのは、2019年メキシコGP(10月25〜27日開催)以来のことだった。

 Q3ではフェルスタッペンが3番手(1分14秒176)、ガスリーが4番手(1分14秒502)、アルボンが6番手(1分14秒572)、クビアトが8番手(1分14秒696)という結果。ガスリーの4番手はF1キャリアベストタイであり、アルファタウリ(元トロロッソ)にとってはホンダと提携して以降の予選最高位。クビアトの8番手は今季自己ベストだった。

■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
 2日間開催となったエミリア・ロマーニャGP初日は、午前中のフリープラクティス90分でマシンとPUの最適化を行い、午後には予選を戦うという忙しい一日になりました。短時間でセットアップを煮詰めなければならず、車体・PUともに事前の準備も含めて簡単ではありませんでした。

 そのような中でも、午後の予選ではホームグランプリとなったスクーデリア・アルファタウリ・ホンダの2台がそろって今季ベストリザルトを獲得し、ホンダとしても昨年のメキシコGPの以来の4台揃ってQ3進出と、いい結果を残すことができました。

 アストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手は、Q2で電装系のトラブルにより部品交換を余儀なくされ1度のみのタイムアタックになりましたが、きっちりQ3進出を果たして3番グリッドを獲得。作業に当たったチームとホンダのメカニックがいい仕事をしてくれました。スクーデリア・アルファタウリのガスリー選手はここのところの好調を維持し自身のキャリア最高に並ぶ4番手獲得と、素晴らしい走りでした。

 明日、ホンダPUを搭載した2台のマシンが2列目のグリッドからレースをスタートすることを楽しみにしています。

 また、レッドブル・レーシングのアルボン選手が6番手、スクーデリア・アルファタウリのクビアト選手が今年初のQ3進出で8番手と、それぞれ明日に向けて期待を持てる結果になりました。

 4台入賞が可能なポジションですので、きっちりとレースを走り切り、2チームともにポジティブな結果で終われるようにここからも最大限プッシュを続けていきます。

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