オリの"金メダルコンビ"がチームに合流 山本由伸「この喜びを再び味わえるように」

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2021年08月11日 21:24  ベースボールキング

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チームに合流した山本由伸 [写真=北野正樹]
◆ 首位で迎える後半戦へ

 25年ぶりのリーグ制覇を目指すオリックスに、"金メダルコンビ"が帰ってきた。

 オリックスは後半戦初戦のロッテ戦(13日/ZOZOマリン)を控えた移動日の11日、最後の全体練習を京セラドーム大阪で行った。




 東京五輪の野球競技において、日本代表の金メダル獲得に貢献した山本由伸と吉田正尚の投打の主軸も、五輪後の休養を経て1カ月ぶりにチームに合流。

 練習は投内連係や外野手の間を抜けた打球の内野への返球など、主に守備面の確認作業に重点が置かれ、打撃練習も含めて約2時間で終了した。


◆ 「勝負所でチームを引っ張りたい」


 吉田正尚は金メダルを持参し、チームメイトに「世界一」の喜びをおすそ分け。「すごいなあ」「重いですね」などと感想があったということだから、手に取って喜びを分かち合ったようだ。

 2019年のプレミア12では打率2割と振るわなかったが、2年後の東京五輪では不動の3番打者として活躍。決勝のアメリカ戦では、8回一死二塁から放ったセンターへの安打が相手のミスを誘い、貴重な2点目につながった。本人も「終盤の1点はチームにとって大きい。良い場面で打てて良かった」と振り返っている。

 五輪での経験については、「今後どう生かすかは自分次第。自分の成長につながるように、向上心を持って変わらず精進したい」と語り、気の緩みはまるでなし。

 再開されるペナントレースについても、「代表とは重みは違うが、チームが勝つことは同じ。優勝を目指せる位置にいるので、負けられない試合は続くが、勝負所でチームを引っ張り、しびれるような展開でも最後に勝ち切りたい」と、主軸としての意気込みを示した。

 全体練習の後には舞洲に移ってウエスタン・リーグの広島戦に「3番・左翼」で先発出場。2017年以来、実に4年ぶりとなった二軍戦は2打数無安打に終わったが、攻守交代の際には全力疾走を見せるなど、若手選手にも刺激を与えていた。


◆ 「一戦一戦が大事」

 一方の山本は、一番の収穫に"田中将大のブルペン投球"を挙げる。

 「練習日にゆっくりと見させてもらって、丁寧さが伝わってきた。自分でも心掛けていたことだが、まだ自分の丁寧さでは足りないと感じることができた。たくさん話も出来て、すごく良い時間を過ごせた」

 経験豊富な選手たちと過ごすなかで、様々な収穫を掴んで帰ってきた。


 後半戦の登板は、2カード目の日本ハム戦(ほっともっと神戸)が予想される。

 「ゲーム差はほぼないので、一戦一戦が大事になる。チームの戦力になって、チーム一丸となって戦っていきたい」と意気込みを語り、最後は「優勝する喜びや達成感を味わえた。シーズンでこの喜びを味わえるよう、もう一度、気を引き締めて臨みたい」とコメント。

 歓喜を経験してまた強くなった想い。リーグ制覇に向けて、こちらも決意を新たに後半戦の開幕を見据える。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)




【写真】オリファン涙の3ショット…山本由伸・吉田正尚とブランドン・ディクソンが五輪決勝で再会
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