WRC、中止となった『ラリージャパン』の代替戦を発表。2年連続で最終戦はモンツァに

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2021年09月15日 12:31  AUTOSPORT web

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モンツァのバンクを使用したステージを走行するエルフィン・エバンスのトヨタ・ヤリスWRC 2020年WRC第7戦モンツァ
9月14日、WRC世界ラリー選手権は2021年のシーズンカレンダーを更新し、開催中止が決まった日本ラウンド“ラリージャパン”の代替ラウンドとしてモンツァを追加。シーズン最終戦として11月19〜21日に実施すると発表した。

 2020年に引き続き今シーズンも新型コロナウイルスの影響を受け、複数のラウンドが開催中止に追い込まれてきたWRC。日本のファンが実現を楽しみにしていたラリージャパンも、残念ながらそのひとつなってしまったのは既報のとおりだ。

 11月11〜14日に予定されていたWRC第12戦日本ラウンドの中止決定にともない、シリーズはこれに代わるイベントの決定を急ぎ、昨年もラリージャパンの代替ラウンドとして開催されたラリー・モンツァに白羽の矢を立てた。ラリー・イタリア・サルディニアに続く同国での第2ラウンドとなるこのアスファルトイベントは、2021年シーズンの第12戦、シーズンフィナーレ・イベントとして開催される予定だ。

 昨シーズンと同様に急きょ世界選手権に組み込まれたラリーには、クルバ・アルボレート(旧パラボリカ)やレズモ、クルバ・グランデなど有名なコーナーを備えた“スピードの神殿”と呼ばれるモンツァ・サーキットでのステージが含まれる。また、昨年は想定外の降雪に見舞われたサーキットの北側の山間部でも、閉鎖された山岳道路を使ったステージが用意されるという。

 WRCプロモーターのマネージングディレクターを務めるヨナ・シーベルは、モンツァでのラリーがふたたびエキサイティングな挑戦をもたらすだろうと述べた。

「2020年のラリーでは冬のコンディションが重要な役割を果たし、多くのスリルと興奮を味わうことができた」と同氏。

「今年のイベントは昨年よりも早めに開催されるが、アルプス山脈の麓の険しい山岳道路と“スピードの神殿”の連携によって、(昨年と)同じように息を呑むようなアクションが繰り広げられることだろう」

「フォーラムエイト・ラリージャパンが(開催に向けて)大変な努力を重ねてきたにもかかわらず、やむを得ない理由でキャンセルされたことを大変残念に思っている。一方、WRCシーズンのフィナーレとしてふさわしいイベントを提供するために、ふたたび急な協力要請に応えてくれたACIイタリア自動車クラブのコミットメントに感謝している」

 彼は最後に「JAF日本自動車連盟と日本政府、ラリー主催者のサンズ、そしてラリー開催地域の自治体の皆さんが多大な準備をしてくれたことに心から感謝している。状況が許せば2022年に日本に戻ってくることを約束する」と付け加えた。

 ACIのアンジェロ・スティッキ・ダミアーニ会長は、「ACIラリー・モンツァがふたたびWRCに組み込まれたことは、ACIとFIA国際自動車連盟、WRCプロモーターの間にある信頼と尊敬に基づく素晴らしい関係を示すものだ。また、昨年高く評価されたこのラリーのフォーマットの価値を示すものでもある」と語った。

「モンツァの“スピードの神殿”は、ファンにとってこの特別なイベントがケーキの上のアイスになることを望み、WRCカーをふたたび歓迎する。(大会準備のため)すでに組織化の作業が開始され、すべてのスタッフが可能な限り最高のイベントを提供するために取り組んでいる」

このニュースに関するつぶやき

  • 前回のラリー・ジャパンの時は、『クロスカントリーラリー』と『スプリントラリー』の違いもわからなかった日本のマスコミも、来年くらいは理解してくれるかな。
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