「俺、喪主だからこのまま実家向かうわ。子ども連れて、あとから来て」
義母は健在ですが喪主を務めるには負担が大きく人前に出るのが苦手とのことで、長男である夫に喪主を任せたようです。
夫は連絡事項のみ伝えると慌ただしく、会社から直接実家へと新幹線で向かいました。帰宅してきた娘の芽衣(中学2年生)に義父のことを伝えます。
私:「そうだよね。おばあちゃん家は気をつかうよね」
娘は、「おばあちゃん家はサニタリーボックスもないし、お風呂や寝るときも不安なんだけど……」とうろたえます。娘の気持ちはよくわかります。娘は生理が始まって1年。まだ生理のサイクルが安定しておらず、本人も処理に慣れていません。
私:「ちょっとホテルあるか見てみるね」
葬儀の場所は、以前親戚の葬儀のときにも行ったA葬儀場だと聞いています。葬儀場の近くにビジネスホテルがいくつかあります。調べると、平日なので空きがたくさんありました。「私たちはホテルでもいい?」と相談したかったけど突然父親を亡くした夫は……。
|
|
実は前回の義実家帰省のときも、娘が生理になりました。そのため電話で義母に連絡してみました。
私:「娘が生理になって「今回はホテルがいい」と言ってるのですが」
「あーそんなの大丈夫、大丈夫。気にしなくていい。ホテルなんてもったいない」と一蹴され、仕方なく義実家に泊まることに。そのとき、夫の姉や妹一家も義実家に泊まりにきていました。前回の帰省のときにはお風呂やタオルを汚してはと、義姉に相談します。
そんな出来事があった後に、またもや生理中に祖父母の家に泊まりたくない気持ちもわかります。でも生理を理由にホテルに泊まるのは……と迷う自分もいるのです。事情が事情だけに今回は娘に我慢してもらおう、そう気持ちは傾きました。
中編へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・べるこ 編集・秋澄乃
|
|