画像提供:マイナビニュース ●今回のモヤモヤ「管理職として早く復職したいけれど、2人目も急ぎたい!」
「ワーママのモヤモヤ整理します」23回目の相談者は、食品メーカーの管理職として活躍しているえみさん(38歳)。現在、1人目のお子さんの育休中で、復職時期と2人目妊娠のタイミングについて悩んでいるといいます。
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早期復職をしてすぐに2人目の計画を立てるという選択肢もあれば、2年間育休をとってその間に2人目を授かれたらと願う選択肢もある……どの選択肢をとっても、周囲の声が気になるというえみさんに対して、山下さんはどんなアドバイスをしたのでしょうか?
●山下さんからのアドバイスは……?
○山下さんからのアドバイスは……?
『もし自分が"誰にも何も言われない魔法使い"みたいな立場だったらどうしたいか?』を考えてみて。えみさんの等身大のキャリアが、次世代のロールモデルになる!
山下さん: 「早期復職する」OR「2年間育休をとる」、「2人目ができる」OR「できない」……複数の事態を想定して今後のキャリアをシミュレーションするのは、本当に大変なことだと思います。
ただし、いずれにせよ重視したほうがいいのは"周りからどう思われるか"ではなくて、"自分はどうしたいか"です。
もしえみさんが、会社からも、職場の人からも、家族からも何も言われず、自分の好きなように将来を描ける状況だったら、どんな選択をしたいですか?
ほんの1〜2時間で構わないので、家族に育児を任せ、お気に入りのカフェなど1人でほっとできる場所へ出掛けて「自分が"魔法使い"みたいな立場だったらどうしたいか」想像を巡らせてみてください。そこで得た答えを軸に将来設計を仮置きしておくと、納得のいく決断をしていくことができるのではないでしょうか。
●山下さんからの応援メッセージ
○『等身大の選択』で未来を切り開いて
山下さん: 「女性が働きやすい組織に変えていきたい」「社員一人一人がそれぞれのライフスタイルを大事にしながら、連携して成果を上げられるチームを作りたい」会社を大事に思い、かつ会社の現状に対する客観的な視点も持てているのは、えみさんの強みです。
そんなえみさんだからこそ、時に社内で文句を言う人がいたとしても、"えみさんの言うことであれば納得できる"と応援してくれる人だってきっといるはず。
出産後のキャリア、会社の組織改革など、先駆者ならではの苦しみはあると思いますが、えみさんは次世代の女性たちにとって、"等身大のロールモデル"になれる存在だと私は感じています。でもロールモデルになるといっても、何も気負う必要はありませんよ。えみさんが当たり前だと思うことを当たり前にやるだけでいいんです。陰ながら応援しています!
○山下真実
株式会社ここるく 代表取締役・社会起業家・2児の母。
米国留学によるMBA取得、米系投資銀行・金融コンサルを経て、ママになったことをきっかけに子育て支援という全くの新領域へ。人気レストランから選べる託児付きランチサービス「ここるく」を2013年にスタート。サービスを通じて集まる働くママのインサイトと、MBA・コンサルで得た専門知識の両面から、ママ向けサービス開発や育休復帰・働き方改革コンサルティングなども手掛ける。『第14回女性起業家大賞』、三菱UFJ銀行主催『Rise Up Festa』最優秀賞受賞。
○比恵島由理子
イラストレーター、2児の母。早稲田大学を卒業後、一般企業に就職するもデザインの道を志し、東京デザイン専門学校で学ぶ。編集制作プロダクションで実用書を中心とした書籍編集・イラスト制作を経験した後に独立。現在はWebメディア向けに活動中。自身の出産体験や子育てについてnoteに掲載している。