元イタリア代表FWのロベルト・バッジョ氏が、イタリア代表について言及した。2日、イタリアメディア『フットボール・イタリア』がコメントを伝えている。
現在55歳のバッジョ氏は、現役時代はユヴェントスやミラン、インテルといったイタリアのクラブを渡り歩き、セリエAで451試合に出場し、205ゴール107アシストを記録。イタリア代表としても56試合に出場し27ゴール13アシストという成績を残しており、“イタリアのレジェンド”と呼ぶに相応しい存在だ。
そんなバッジョ氏がこの度、イタリア代表の最近の戦いについて言及した。昨年のEURO2020では優勝に輝いたものの、FIFAワールドカップカタール2022の出場権を逃してしまった“アズーリ”(イタリア代表の愛称)。1日に行われたアルゼンチン代表とのフィナリッシマ2022(EURO王者とコパ・アメリカ王者との試合)にも0−3で敗れ、パフォーマンスの低下が指摘されている。
バッジョ氏は“アズーリ”がワールドカップ出場権を逃したことについて「イタリアはEUROで優勝した。それにも関わらずワールドカップに出場できないなんて恥ずべきことだ。彼らは自分達が成し遂げたことに対して、ある種の報酬を受ける資格があるようにも感じるね。もし私があのチームにいたら、ワールドカップに出場できないことを受け入れるのには苦労しただろうね」とコメントし、最近のパフォーマンスについては以下のように分析している。
「イタリアはワールドカップ敗退の心理的後遺症に苦しんでいると思う。それは心理的な問題だ。昨夜(フィナリッシマ2022)のアルゼンチンの選手たちの落ち着きと自信は、今の我々の精神状態とは比較にならない。ロベルト・マンチーニ監督は並外れたことをしたのだから、尊敬されるべきだ。彼のようなやり方を続けることを許されるべきなのだと思うよ」
”レジェンド”から心理的に問題を抱えているとの指摘を受けた“アズーリ”。今月にはUEFAネーションズリーグでドイツ代表やハンガリー代表、イングランド代表との対戦が控えているが、これらの試合で心理的ショックから立ち直った姿を見せられるのだろうか。