UEFAネーションズリーグ(UNL)・リーグA・グループ1第1節が3日に行われ、フランス代表とデンマーク代表が対戦した。
豊富なタレントを擁して2018FIFAワールドカップロシアのチャンピオンに輝き、今季のUNLでも優勝候補の一角と目されるフランス。開幕戦となる一戦には、カリム・ベンゼマ、キリアン・エンバペ、アントワーヌ・グリーズマンらが揃い踏みし、盤石の布陣でスタートした。一方、デンマーク代表も“背番号10”のクリスティアン・エリクセンに加えて、ピエール・エミール・ホイビュルクらがスターティングメンバーに名を連ねている。
試合は14分、グリーズマンからの縦パスをベンゼマが落とし、エンバペがドリブルを開始。エンバペは上手く時間を作りながら背後のスペースへパスを送ると、最後はベンゼマが右足でフィニッシュ。見事な連携からネットを揺らしたが、オフサイドのため得点は認められなかった。
その後は一進一退の攻防戦となったものの、両者なかなか決定的なチャンスを演出できず。前半はスコアレスで終了した。
後半に入ると均衡が破れる。51分、右サイドに流れてボールを受けたベンゼマが、クリストファー・エンクンクとのワンツーからペナルティエリア内に侵入。ベンゼマは寄せてくる相手DFを華麗なタッチで抜き去ると、最後はGKの位置を見て左足で流し込み、フランスが先手を取った。
一方、デンマークも反撃へ。68分、敵陣で左サイドでボールを奪うと、パスを受けたホイビュルクが右足で最終ライン背後にクロスボールを送る。このボールに反応したアンドレアス・コルネリウスがダイレクトでネットを揺らし、デンマークが試合を振り出しに戻した。
追いつかれたフランス代表は、80分にシュートチャンスを創出。テオ・エルナンデスからのパスを受けたエンゴロ・カンテが、ペナルティエリア手前から豪快に右足を振り抜く。GKが反応できない一撃は、右ポストに嫌われて得点とはならなかった。
88分にはデンマークが攻撃の圧力を強める。自陣左サイドでボールを持ったヨアキム・メーレがロングフィードを供給すると、再びコルネリウスが抜け出す。寄せてくるDFをブロックしながら左足でフィニッシュまで持ち込むと、シュートはニアサイドを撃ち破り、デンマークが試合終了間際に逆転に成功した。
試合はこのままタイムアップ。デンマークがフランスを下し、勝ち点「3」を積み上げた。次節は6日に行われ、フランスはクロアチア代表と、デンマークはオーストリア代表と、それぞれ敵地で対戦する。
【スコア】
フランス代表 1−2 デンマーク代表
【得点者】
1−0 51分 カリム・ベンゼマ(フランス代表)
1−1 68分 アンドレアス・コルネリウス(デンマーク代表)
1−2 88分 アンドレアス・コルネリウス(デンマーク代表)