長時間一緒にいる家族に「イラッ」とした時の対処法とは? 公私ともにパートナーの「夫妻」が語る、良好な関係を保つコツ

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2022年06月22日 17:10  ログミー

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女性特有の「感情の波」「体調の波」を、きちんと言葉で伝える

司会者2::ジェンダーについて、そのギャップをなくして夫婦関係を築くため、家庭の中で意識していることはありますか?

近藤麻理恵氏(以下、近藤):ジェンダーの話って、だいたい「平等にしていこう」みたいな空気感があると思います。ですが女性って、「感情の波」「体調の波」など、絶対に波がありますよね。家庭に関しては、「波があること」を前提に予定を組み立てていくのがいいと思っています。

「女性も(男性と)同じようにしていこう」というよりは、女性ならではの揺らぎを理解してもらいたい。(女性側も)素直に「こういう理由で今日はつらいんだ」「眠いんだ」と素直に伝えられる(といいですよね)。

「今、私はイライラしてしまう時期なんだ」ということをちゃんと伝えていく。そうやって、生物的な違いをお互いが理解することが大事だと思っていて。「違うものである」という大前提で話し合っていますね。

司会者2:波をならして(平らにするのではなく、)「男女で合わせて1つにする」という感じですかね。

川原卓巳氏(以下、川原):麻理恵さんは素直なので、感覚的に「今日はなんかイライラしているな」という日があるんですよ。寝起きからイライラモードの時もある。その波が終わるとすごく幸せそうな日もあるし、「やっぱりあれはホルモンのせいだったわ」と、答え合わせのような会話をしているんです。

でも、「そういうものなんだ」と知っていれば、夫婦としての生産性やバランスは取りやすくなるなと思っていて。仕事と家庭、同時にやらなきゃいけない環境でもあるし、彼女がいい状態で仕事に臨めて、家庭のバランスも取れるようにと。

だからといって、僕が全部引き受けてやることも無理なので、そこはお願いする部分もあるという相互理解ですよね。

「ありがとう」よりも「好き」を伝える

近藤:そうですね。その時に大切なのは、そもそも話し合う時に自分の要望とか、自分の状態だけを伝えるのではなくて。とにかく2人で一緒にときめく家庭を作っていきたいよねと。目的をすり合わせることを、いつもすごく大切にしていて。

なにか言いにくいことを言う時でも、感情をぶつけるのではなく、家族で生活しているんだから「家族にとっても2人にとっても、ときめく状態にしていきたいと思っているんだけど」という枕詞をつけて、その目的を言ってから話し合うようにしています。実はこれは、私よりも彼がやってくれる処方なんです。

川原:人ってついついイラッとしたり、「こうしてほしいのにしてくれない」というところに着目しちゃう。でも、そもそもなんでそう思うんだろう? というのをひもといていくと、「いい関係でいたい」「仲良くいたい」「誰かにとって心地よくしたい」という目的がある。だから、そこは端折らずに、ちゃんと毎回言うことにしています。

ここだけの話ですが、なんでそうするかというと、そのまま言うとたぶんすげー怒られるから(笑)。(近藤氏のほうを見て)そうだよね? だから、怒られないようにその技を編み出したという。

近藤:例えば片づけに関しても、夫婦でいきなり作業をしてしまうとケンカになることが多くて。片づけをする前に、お互いにとっての理想の暮らしを考えるべきなんですね。(そのうえで)残したいもの、捨てたいものを(決めていく)。日常生活でも、それを意識してやるのがいいと思います。

司会者2:日本では、「男性が家事を手伝ったら褒めてあげる」というのが鉄則としてあるような気がします。近藤さんが、川原さんに気持ちよく動いてもらうポイントってあったりするんでしょうか?

近藤:褒めるとか、感謝をすることもとても大事だと思います。でもいつも私が思っているのは、「そもそもあなたのことが好きなんです」ということをちゃんと伝えるべきだということ。「ありがとう」より「好き」を伝えようと、私はお伝えしているんです。「ありがとう」というと、家事に関してだけみたいに(なってしまうから)。

川原:作業に関してになっちゃうんだよね。

人だけでなく、物に対しても「好き」を伝える近藤氏

近藤:そもそも論なんですが、ケンカになってしまうのって「好き」が伝わっていないから。だから、きちんと「あなたのことが好きなんですよ」ということを事前に伝えていると、ケンカになりにくいと思っていて。なので私は結婚当初から、とにかく「好き」という言葉を直接伝えています。1日10回以上……。

川原:(司会者の方が)いいリアクションしてる。

司会者2:ちょっとアメリカ的ですね。日本だと、夫婦間でもお互いのことを「お母さん」「お父さん」と役割で呼んだりしますよね。アメリカだとお互いを名前で呼んで、結婚後も愛を伝え合うイメージがあります。

近藤:これは別に、アメリカで暮らしているからというわけではないんです。たぶん私のパーソナリティというか、私、片づけをしすぎてネジが外れちゃってるんですって。

(一同笑)

司会者2:えぇ〜!?(笑)。

川原:そうやったんや。片づけのせいやったんや。

近藤:物に対してもおかしいんですよ。「このバッグ好きだわ」「このジャケット本当に好き〜」とか。

川原:言ってる。

近藤:「大好き!」「ありがとう!」と言いながら日常生活を送っていて。物に対してもそういう感じで「好き好き好き好き」と言っているんです。このネジの外れがそのまま夫婦関係にもいったのが良かったのかな?

川原:(笑)。

司会者2:夫婦で一緒にお仕事をされているお二人ですが、私生活でのパートナーがビジネスパートナーでもあることのメリットは何だと思われますか?

川原:メリットは、シンプルにとにかく長い時間一緒にいられるので、会話をする時間がある。だから、お互いに何をしていて、何を考えていて、何がうれしくて、何がつらいのかを人一倍共有できる。僕はこれがすごく幸せだと思って生きています。

司会者2:近藤さんはいかがですか。

近藤:本当に(彼が)言ったとおりなんですが、(私からも)2つ。家庭も仕事も一緒にやっていくことで、お互いに理解が深まっていくこともそうだし。

相乗効果で、家庭の状態がいいと仕事もいい状態でできるようになっていく。仕事の状態がいいと、そのまま家庭の空気感も良くなっていくという循環が作れる。それはお互いに調整し合う機会があるからなんですよね。とてもありがたいことだと思っています。

司会者2:普通の夫婦よりも、かなり長い時間一緒に過ごされているお二人ですが、それでも今日も本当にラブラブな感じで。円満な関係を続けられるコツは何ですか?

近藤:繰り返しになってしまいますが、とにかくふだんから「好き」を伝えることですね。

川原氏流、相手に対してイラッとした時の鎮め方

近藤:過剰すぎるとしても、伝えること自体はすごく大切だと思います。1日1回でも相手に(気持ちを)伝えるだけで、絶対に悪いことにはならないと思っていて。

川原:正直な話、彼女はいい時も悪い時も自分のことを隠さずに伝えてくるし、そのままの表現でくるんですね。だからイラッとすることもあるのですが、その時に「とはいえ、僕はこの人のことを尊敬しているよな」と、思い出していますね。

司会者:それは、ご自身の中で意識的に「尊敬している点はどこだったっけ?」と考えるということですか?

川原:そうそう。だから、イラッとしているのを打ち消すぐらい尊敬しているポイントを(心の中で加算していく感じ)。

近藤:それがイライラの鎮め方。

川原:そう。イライラの鎮め方。だから、悪くしすぎないのがすごく大事だと思っていて。(人間って)そんなにいい時ばかりじゃないですよね。でも、その時に「なんで一緒にいるんだっけ?」「俺はこの人のどこが好きなんだっけ?」「どこを尊敬しているんだっけ?」と一呼吸おいて考えるだけで、ケンカしなくて済むと思うのよ。

司会者2:こんまりさんは川原さんに愛を直接伝えていて、川原さんはご自分の中で愛のポイントをグググッと上げていくという感じですかね。

川原:そうそう。そんな感じ。

将来設計をする際にも「片付け」がポイントになる

司会者2:それでは最後になりますが、女性のキャリアアップのために大切なこと、ジェンダーギャップをなくすためのヒントなど、ご参加の方々へメッセージをお願いします。

近藤:「自分のキャリアをどう組み立てていきたいのか」「自分が求めているものは(何か)」ということを、明確にすることが大切だと思います。そのために大切なのは、私はやっぱり片づけだと思っています。「今、自分がどういうものを持っていて、これからどういう人生にしていきたいのか」ということを、片づけを通して考えることができるからです。

「これからどういうキャリアを組み立てていきたいのか」という自分軸を見つけていくためにも、まずは身の回りの環境を整えることで、自分の考え方、頭の中がどんどんクリアになっていくんですね。そして、日々のキャリア選択、またパートナーシップの選択において、自分の選択に自信が持てるようになってくるんです。

私は片づけについてお伝えしているので、最終的にはやっぱり「片づけが一番おすすめだよ」ということになってしまいますが、今もやもやしている1人でも多くの方に、ぜひ片づけにチャレンジしてもらいたいと思います。

司会者2:プライベートやキャリアアップに関して、選択する場面に直面した時、どういう方法で(自分の意思を)明確にして、選択をしていけばいいのでしょうか。何かコツはありますか? 

近藤:女性のライフイベントって、自分が実際に経験するまでわからないことが多いと思います。だから、すでに出産された方、出産して子どもを持ちながら仕事をされている方の話をたくさん聞くことが大切だと思うんです。どうしても行き当たりばったりになってしまいがちなトピックスなので。

私も実際に出産をしてみて、「先輩方が言っていたことは本当なんだ」ということを、ありとあらゆる場面で感じました。「子どもを産む前に、自分の強みを固めておくことが大切」「子どもが生まれると、まったく自分の時間が取れなくなる」とか。

だから、「時間の組み立てをどうしていくのか」とか、起こり得ることを事前に少しでも学んだり、話を聞いたりする。そうすれば、実際にその場面になった時に、もちろん慌てはするんだけど、一応心の準備ができていますよね。これがとても大切だと思って。

「これが例のあれか」という心構えがあったうえで、仕事やプライベートのこと、家族との時間など、時間の使い方についての片づけをすればいいんじゃないかと思うんです。

他人の意見は、あくまでも「参考」程度に受け取る

司会者2:私はいろんな人からいろんなことを聞くと、たくさんの意見がぶわっと集まって整理ができなくなっちゃうんです。そういう時はどうしたらいいですかね?

近藤:私の場合、そういう時は聞きっぱなしだと頭が混乱するので、全部書き留めておきます。それで似たような意見があれば、それをまとめておいたり。

いろんな意見があってごちゃごちゃしてしまうから、1回書き出してみるんですね。そうすると、「子どもとの時間を大切にしよう派」のご意見と、「今は仕事をバリッとやっていこう派」のご意見に分かれる。基本的にその2つのバランス(の取り方)だと思うんですよね。

それを加味した上で、自分は今、どれくらいのバランスで生活していきたいのかを選択していけばいいと思います。たくさんの人の意見を聞きつつも、1つの意見として(参考にする程度にして)、そこに飲み込まれないようにするのも大切だと思う。

そういう意味では、逆にいろんな人の話を聞けば聞くほど、自分の中で体系化できたり、傾向を客観視できるようになると思っています。

司会者2:川原さんはいかがですか?

川原:ジェンダーやダイバーシティという意味で、「お互いの違いをどう活かしていくのか」ということを、男性の観点で男性視聴者の方にお伝えしたいと思っています。僕らの会社は今、働いている方の9割が女性なんですね。日々会議をしていても、男性は1人か2人いるかな? ぐらいです。

さっきの波の話にすごく近いんですが、(周りの)女性たちがいい状態なのか、そうじゃないのかをまずはしっかり理解すること。そのうえで、その人が今言っていることや、やっていることは、「その人の本来の状態から言っていることなのか?」と、1回差し引いて考える。そうすると、すごく良い関係が築けるかなと思います。

「女性って本当に優秀だし、生き物として美しい」

川原:女性って本当に優秀だし、生き物として美しいなと思っていて。その可能性が今の社会で活かされてないんだとしたら、これは男性の責任だと思っているんですよ。なので、視聴者の方は男性も多いと思いますが、ぜひ女性の力を借りて、なるべく楽をして生きていけたらいいんじゃないかなと。

頼りにしたり、お願いをしたりするのは、その人の才能が活かされることでもある。だから持ちつ持たれつ、お互いのいいところを活かし合って生きていく。そんなしなやかな関係性になれたら幸せだよって思います。

司会者2:よく「男のプライド」なんて言いますが、そのあたりを捨てて頼む時に、川原さん的には何かコツはありましたか?

川原:なんだろうね? 僕の場合、プライドを持てる余白もないぐらい奥さんがすごい人だったので。ない……いや、なくもないかな。

近藤:なくもない。

川原:本当に賢い女性は、そのプライドすらもうまく立ててくれるので。そこは女性のみなさんにお願いしたい。最終的には、ええ格好させてほしいのが男なので、「好き」って言うこともそうだし、「助かった」と言うこともそうだし、言っとけば男はがんばりますんで。

司会者2:なるほど。じゃあ、近藤さんはそういう部分を理解しつつ、うまくやっていらっしゃるんでしょうね。

川原:(こんまりさんのほうを見て)うん……。でも、僕としてはすごく感謝しています。

司会者2:ありがとうございます。まだまだ聞き足りないんですけれども、お時間が来てしまいました。今日は本当にすてきなお二人に、プライベートなことから仕事のことまで、幅広くざっくばらんな質問を投げかけさせていただきました。本当に親しみやすいお答えと、裏の話まで聞かせていただいて、本当に励まされました。ありがとうございます。

近藤:ありがとうございます。

川原:ありがとうございました。

司会者2:そして、視聴者の方々も最後までご視聴いただきありがとうございました。お二人に大きな拍手をお送りください。本当にありがとうございました。

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  • お互いプライベート空間を持つことだな。
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