SPYxFAMILYのボンド、銀魂の定春、チェンソーマンのポチタ……ジャンプ漫画に登場する犬(?)キャラクター

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2022年10月25日 07:11  リアルサウンド

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 2022年秋季アニメとして注目を集める『SPYxFAMILY』と『チェンソーマン』。どちらも犬の(もしくは犬をモチーフとした)キャラクターが登場している。


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 上記の作品をはじめ『銀牙 -流れ星 銀-』の銀やリキ、『NARUTO -ナルト-』の赤丸など、犬のキャラクターが登場するジャンプ作品は多い。


 それぞれの漫画で犬のキャラクターがどのように描かれているのか。本稿では犬のキャラクターが登場するジャンプ作品の一部を取り上げ、前述した問いを観点に作品を振り返りたい。


■『SPYxFAMILY』ボンド


 漫画誌アプリ「少年ジャンプ+」(集英社)の閲覧数やコメント数、発行部数といった様々な記録を更新してきた『SPYxFAMILY』。2022年春にはアニメ化を果たし、累計発行部数は2650万部を突破している(2022年10月現在)。


 本作に登場する白い大型犬・ボンドはアーニャたちと暮らすフォージャー家の一員である。ボンドがアーニャたちの家族になる前は国家転覆を図るテロリストに道具として利用されており、研究や調教の結果として未来を見ることができる能力を持っていた。ロイドたちが関わった事件がひと段落したあと、アーニャのつよい要望からフォージャー家の仲間入りを果たすこととなった。


 ボンドがロイドたちの暮らす家にやってくると、アーニャがボンドに家の中を案内したり、ご飯をあげたりなど、いつもとは少し異なるアーニャの姿が見られた。犬を家族として迎え入れることによって、一緒に暮らす家族の新たな一面を目にすることができるのであろう。


■『銀魂』定春


 『SPYxFAMILY』のボンドと同じく白い毛並みが特徴でありつつも、ボンドより大きな体格をした犬のキャラクターが『銀魂』に登場する定春だ。


 犬のような見た目をしている定春の正体は宇宙生物であり、段ボール箱のなかにいた定春を本作の主要人物のひとりである神楽が万事屋の一員として迎えた。自身の背中に神楽を乗せて走ったり、シリアスなエピソードでは敵対勢力に対抗するため万事屋の一員として協力する様子が見られたりなど、『SPYxFAMILY』のボンドとの共通点も多いと言えるだろう。


 ただ主人公・銀時をはじめとする様々な登場人物に嚙みついたりなど、凶暴とも捉えることができる一面をもつことは温厚なボンドとは対照的である。「第二百六十五訓」から「第二百六十八訓」で描かれた人気投票篇では作中での人気順位を争うために他のマスコット的キャラクターに襲い掛かり、血のついた前足で殴り続けるといった様子も描かれている。


■『チェンソーマン』ポチタ


 『SPYxFAMILY』と共に2022年秋アニメ作品のひとつとして放送・配信されている『チェンソーマン』。本作の主人公・デンジと暮らすポチタも、その見た目から子犬を彷彿とさせるキャラクターだ。


 生活費を稼ぐために木を切ったり、悪魔を倒したりなど、協力しながら暮らしていたデンジとポチタ。しかしデンジの死に直面し、ポチ太はデンジと自身が心臓として生きる契約を結ぶことでふたりは一心同体となる。


 デンジと一体化する際にポチタは『私は……デンジの夢の話を聞くのが好きだった』、『デンジの夢を私に見せてくれ』と語り掛けた。ポチタの行動や台詞はふたりが生きるために活用し合うとは別の関係でつながっていたことを感じさせる。


 狩猟などの目的から古くから人間は犬と共に暮らしてきたと言われている。もちろん生きるための手段として犬が活用されていた側面もありつつ、デンジとポチタのように、互いに不安を埋め合うといった心を通わせる存在としても人間と犬は関係を築いてきたのかもしれない。


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