「クイーン」ブライアン・メイ、英国新年の叙勲者に選出されるも 「そんな生活はしてない。政府の批判もしてきたのに」

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2023年01月02日 10:11  Techinsight Japan

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ブライアン・メイが英「新年の叙勲」で勲章を授与されることに
英ロックバンド「クイーン」のギタリスト、ブライアン・メイ(75)が、英国の新年の叙勲者の1人に選出された。ブライアンは音楽や慈善活動での貢献が認められ、下級勲爵士(knight bachelor)の勲章と“サー”の称号を授与されるという。この栄誉についてブライアンは、「嬉しい驚きだ」と喜びを語った。

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英政府が現地時間12月30日、英国で毎年恒例の「新年の叙勲者リスト(New Year’s Honors list)」を発表した。

この栄誉は、英国内で公職に就いて功績を残したり奉仕と援助に貢献するなど、並外れた業績と奉仕を行った人々を称えて、勲章を授与する制度だ。

今年の叙勲者には地域社会のリーダーや芸術家、イングランド代表女子サッカーチームのメンバーなどを含む1,100名以上が名を連ねた。文書には、昨年即位したばかりのチャールズ国王による署名が記されている。

そして今回の叙勲者メンバーの1人に、伝説のロックバンド「クイーン」のギタリスト、ブライアン・メイが選ばれたのである。ブライアンは音楽とチャリティへの貢献が認められ、下級勲爵士(knight bachelor)が授与されるという。

『AP通信』のインタビューに応じたブライアンは、「興奮している。嬉しい驚きだ」と述べ、「ここ数日、このニュースが身に染みている」と喜びを明かした。

ブライアンはナイトの勲章を授与されることにより、“サー(Sir)”の称号も与えられることになる。

そのことについてブライアンは、「少しは影響力がつくかな? “サー・ブライアン”から電話だと言えば、もっと多くの人が話を聞いてくれるかも」と冗談交じりに話した。

そして「爵位をもらえるような生活をしていなかったから(勲章と称号の授与は)意外だった。それに、最近の政府を激しく批判してきたしね」と加えた。

国民的ギタリストとして知られるブライアンは2002年、故エリザベス女王の即位50周年記念「ダイヤモンド・ジュビリー」の祝賀コンサートで、バッキンガム宮殿の屋上でギターを演奏した。今年6月に開催した女王の即位70周年記念「プラチナ・ジュビリー」のコンサートのオープニングでは、宮殿前でパフォーマンスを行った。

2005年にはエリザベス女王から「大英帝国勲章(Order of the British Empire、CBE)」を授与。多くのチャリティ団体のパトロンを務め、「英国王立動物虐待防止協会 (The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals,、RSPCA)」の副会長にも就任している。

宇宙物理学の博士号も保持しており、2010年には野生動物を保護する慈善団体「セイヴ・ミー・トラスト(Save Me Trust)」をアン・ブルマー氏と共同設立。アナグマ駆除やキツネ狩りの反対運動も行ってきた。

今回のインタビューでブライアンは、動物保護の重要性についてこのように解説している。

「僕は長い間、人々が『人類が地球上で唯一重要な生物である』という誤った考えを抱いていると感じていた。しかし、宇宙からの訪問者がそのように考えるとは思えない。僕は、すべての動植物が、まともな生き方と死を迎える権利があると思ってる。それが僕の原点のようなものだ。」

同日、ブライアンは自身のInstagramで動画を公開し、祝福メッセージを送ってくれたファンに向けて感謝を述べた。コメント欄は、フォロワーからの「おめでとう!」の言葉で溢れ返っている。



(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
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