誰かのことが不意にどうしようもなく気になってしまうことはないだろうか。1月29日にTwitter上で公開された創作漫画『ファミレスで迷路かいてるサラリーマンが気になる』は、不思議な緊張感とともに共感を呼ぶ作品だ。
(参考:漫画『ファミレスで迷路かいてるサラリーマンが気になる』を読む)
平日の昼過ぎのファミレス内で、ノートにひたすら迷路を書いているスーツ姿の男性が気になる女性店員。「いい大人が迷路を書く」というギャップがどうしても頭に残り、徐々にその男性のことが気になり始めるが、ある日、彼のノートに水をこぼして台なしにしてしまってーー。
作者は、学生時代に『D.gray-man』(星野桂)の模写をしていたことから、絵柄がその影響を受けているという小畠泪さん(@5rnrnrn5)。どこかシュールでありながらも、不思議と心に残る本作を描いた経緯を聞いた。(望月悠木)
■日常にどんな人がいたら面白いか
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――『ファミレスで迷路かいてるサラリーマンが気になる』制作の経緯を教えてください。
小畠:「日常にどんな人がいたら面白いかな」と考えて、迷路を書いてる人、大人、ファミレスという順番で思いつきました。プロットを頭の中で考えてすぐネームに起こしたのですが、書き上げた後に「面白くないかも」と思って半年ほど放置していました。その後、部屋を片付けた時にネームが出てきてので、「とりあえず何も出さないよりかはマシか」と考えてラフめな絵で完成させました。
――登場人物はどのように誕生したのですか?
小畠:ほんわかした男性のキャラが好きなのでサラリーマンは不思議系に、「対になるならツリ目の女の子かな」ということであのキャラになりました。
――登場人物の喜怒哀楽がしっかり描かれていました。
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小畠:基本的にキャラの表情を描くことが一番好きなので、コロコロ表情が変わるように意識しながら描きました。また、小さいコマや、メインで喋っていないキャラの顔なども自分で「可愛いな」と思えるように作画しました。
――女性店員が関西弁でしたが、その狙いを教えてください。
小畠:私が関西人だからかもしれません。脳内のツッコミが常に関西弁なので…。
――女性店員が迷路をチラ見する際、ノートには“グロい”迷路が書かれていました。この迷路は適当に書いたのですか?
小畠:本当はどこかから迷路の素材をダウンロードなり購入して、キチンと迷路にしたかったのですが正直サボりました。あれはなにひとつ迷路になっていません。迷路を書くのは楽しくなかったです……。
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――そもそも、小畠さんは幼少期に迷路を作成していましたか?
小畠:実はまったく作ったことがありません。小学生の時に一度隣の席の男の子に教えてもらって挑戦したことがありました。ただ、イマイチ意味がわからず、すぐ諦めてそれ以来は書くことはなかったです。
――今後の活動の意気込みを教えてください。
小畠:「Twitterに今回のような雰囲気の自分が楽しく描ける漫画を継続的にアップできたらな」と考えています。また、自分の連載が持てるように頑張ります!
(望月悠木)
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