DeNA・今永が奄美キャンプ2度目の実戦形式登板「60球投げられて良かった」

◆ WBCに向け順調な歩み

　DeNAの今永昇太が12日、奄美で行われているB班キャンプでライブBPに登板。新シーズンに向けて、また開幕まで1カ月を切った『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』に向けて順調な調整を進めている。


　この日は今キャンプ2度目となる実戦形式の投球。「40球だったので、ある程度はじめからグァーっという感じで出力を上げた」という1回目に対し、今回は「先発したつもりで徐々に上げていこうという風に臨んだ」と調整方法もステップアップしているという。

　球速は140キロ台後半をマークしたが、「立ち上がりに立て続けにヒットを打たれたので、もっと入り方を変えていかないといけない」と反省点も口にした。

　また、WBC球については「ファウルを打たせた後の1球目のボールは難しいんですけど……」としつつ、「全く操れないとか、このボールに対する不安がめちゃくちゃあるとか、そういうことはない」とコメント。国際大会の経験も豊富な左腕だけに、心配はあまりなさそうだ。


　「今日は何事もなく60球を投げることが目標だった。特に問題なく投げられました。順調です」と満足げな表情で総括した左腕。今後についても「また合宿に入って、自分の知らない姿が出ると思う。そこをしっかりコントロールできるようにやっていきたいと思います」と前を向いた。

　横浜のエースから日本のエースへ。メジャーリーガーが揃う侍の中で輝きを放つためにも、投げる哲学者はしっかりと爪を研ぐ。


取材・文＝萩原孝弘