“遠距離恋愛”の2頭の犬、ビデオ通話でお互いの姿を見て呼びかけ合う（カナダ）＜動画あり＞

カナダで、犬同士の“純愛”を捉えた動画が注目を集めている。飼い主同士が近所でいつも一緒に遊んでいた2頭の犬が、一方の飼い主の引っ越しにより遠く離れ離れになってしまった。そんな2頭がビデオ通話で再会を果たすと、お互いの姿を見て呼びかけるように鳴き声をあげていたという。カナダのテレビ局『CTV News』などが伝えた。

【この記事の他の写真を見る】

カナダのアルバータ州カルガリーに住むケイトリン・バンクスさん（Caitlin Banks）が飼っているオスのロットワイラーとジャーマン・シェパードのミックス犬“ロロ（Rollo）”と、同州エドモントン在住のケイラ・マクティアさん（Kayla McTeer）が飼っているメスのシベリアン・ハスキーとジャーマン・シェパードのミックス犬“セイディ（Sadie）”が、多くの人に感動を与えている。

ケイトリンさんは以前、ケイラさんが暮らすエドモントンに住んでおり、2人は同じアパートの住人同士として交流を深めていた。また飼っている犬同士も仲良くなり、頻繁に家を行き来して犬たちを一緒に遊ばせていた。

そんなロロとセイディはいつも一緒で、まるできょうだいか恋人同士のように仲良く遊んでいた。ところが最近になってケイトリンさんが転職したために、エドモントンから車で3時間ほど離れたカルガリーにロロを連れて引っ越すことになった。2年もの間、一緒に遊んできたロロとセイディは、ケイトリンさんの引っ越しにより離れ離れになってしまったのだ。

そこでケイトリンさんとケイラさんは、Skypeのビデオ通話でロロとセイディを再会させることにした。その時の様子をケイトリンさんが撮影し、4月1日にTikTokへ動画を投稿したところ、これまでに2300万回以上の視聴回数を記録するほど注目を集めた。


動画には、ノートパソコンのモニターに映るセイディを見て「キャン、キャンッ」と甲高い鳴き声をあげるロロの姿があった。一方でセイディはモニター越しにロロを見つめ、呼びかけるように遠吠えを始めた。そんなセイディの姿に、ロロは首を傾げてじっと見つめている。まるで遠距離恋愛中の恋人同士のような2頭に胸を打たれた人が大勢いたようで、このような声が寄せられた。

「たぶん、『セイディ会いたいよ』『私も会いたい。ロロがいないと辛い』って言ってるのかもね。」
「犬って群れから離れてしまったと感じると、遠吠えをするんですって。これって本当に悲しいわ。」
「素敵な動画だわ。だけど私ったら、なんで動画を見て泣いているのかしら。」


離れ離れになってしまったロロとセイディだが、ケイトリンさんは引っ越し後もケイラさんと連絡を取り合い、2頭のために月に一度は会うようにしているそうだ。また毎週木曜日には、Skypeのビデオ通話で2頭と一緒に交流を続けているという。2人は米ニュースチャンネル『CNN』のインタビューに応じており、ケイラさんはこのように明かしている。

「エドモントンの家に住み始めた時、私たちがこれほど親交を深めるようになるとは思っていませんでした。ですがお互いに一生の友人となり、犬たちもまた一生涯の友情を手に入れたのです。今では（パソコンの前に）座りながら犬たちの交流を見て楽しんでいるんですよ。」


そしてケイトリンさんも「私たちはこの犬たちの飼い主であることと、私たち4人（2人と2頭）が永遠の友情を手に入れたことを本当にラッキーだと感じています」と語っている。



画像は『Rollo and Sadie　2023年4月1日付TikTok「When you really miss your bestie」』『Rollo and Sadie　2023年4月2日付Instagram「Cuddle puddle with our moms」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　MasumiMaher）