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聖地『国立競技場』にて開催される通算41回目の“多摩川クラシコ”。ホームのFC東京は前節は北海道コンサドーレ札幌に1−5で大敗し、今シーズン初の連敗を喫した。『Jリーグ30周年記念スペシャルマッチ』にも位置付けられている今節、ライバル相手の黒星と3連敗は何としても避けたいところだ。対して、序盤戦で苦戦を強いられていた川崎Fは、ここにきて3連勝を飾り一気に6位まで浮上。直近の勢いそのままにリーグ戦4連勝を目指す。
序盤から右サイドの長友佑都と仲川輝人を起点に敵陣ボックス前に迫っていたFC東京は、12分にスコアボードを動かす。長友のクロスがファーサイドにこぼれると、これをキープした徳元悠平が対峙したDFを交わしてボックス左に侵入。厳しい角度ながら右足を振り抜くと、美しい軌道を描いたシュートが右のサイドネットに突き刺さった。徳元は記念すべきJ1リーグ初ゴールとなった。
ビハインドを負った川崎Fは思うようにパスが繋がらず、なかなか反撃の糸口を掴むことができない。すると25分、FC東京は敵陣ボックス前で川崎Fのビルドアップを引っ掛けると、左サイドを駆け上がった徳元にボールが渡る。ゴール前にグウラウンダーのクロスが入り、最後は安部柊斗が倒れ込みながら押し込みネットを揺らした。FC東京がリードを広げる。
なかなかチャンスを作れずにいた川崎Fは37分に決定機。家長昭博がミドルシュートがボックス内にこぼれると、宮代大聖がこれに反応。至近距離から左足を振り抜くも、シュートはGKヤクブ・スウォビィクの好守に阻まれた。しかし直後の39分、細かいパス交換から瀬古樹が中央を持ち運び、ボックス手前の宮代にラストパス。宮代はボックス内に侵入し、最後は右足でゴール右隅に流し込んだ。川崎Fが点差を縮め、前半は2−1で終了した。
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厳しい状況となった川崎Fだが、途中出場の大島僚太や遠野大弥がボールに絡みつつ、両サイドを起点に敵陣ボックス前に迫っていく。しかし、FC東京も最後の局面で集中した守備対応を見せ、決定的なチャンスは作らせない。その後も川崎Fは小林悠、橘田健人を投入し状況の打開を図る。78分には自陣右サイドから絶妙なロングフィードが送られ、ボックス内の遠野がシュート。しかし、これはGKスウォビィクに阻まれ、こぼれ球に反応した山根視来のシュートも枠の左へ外れた。
87分にはボックス内左に侵入した遠野が、右足でループ気味のシュートを狙うも、またもGKスウォビィクが好セーブ。その後も数的不利の川崎Fが主導権を握り、何度かゴール前に迫っていくも、最後まで同点ゴールを奪うことはできず。試合はこのまま2−1で終了し、FC東京はリーグ戦3試合ぶりの白星、そして“多摩川クラシコ”では2018年5月以来の勝利を収めた。対する川崎Fは4連勝を逃している。
次節は20日に行われ、FC東京はアウェイで鹿島アントラーズと、川崎Fはアウェイで横浜FCと対戦する。
【スコア】
FC東京 2−1 川崎フロンターレ
【得点者】
1−0 12分 徳元悠平（FC東京）
2−0 25分 安部柊斗（FC東京）
2−1 39分 宮代大聖（川崎フロンターレ）
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