アンリアレイジの20周年記念展が6月16日から開催。コロナ禍のコレクションから最新パリコレまで

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2023年06月02日 12:10  CINRA.NET

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Text by CINRA編集部

『アンリアレイジ20周年記念展覧会 ANREALAGE 20TH EXHIBITION “A=Z”』が6月16日から表参道・スパイラルガーデンで開催される。

アンリアレイジの設立20周年を記念する同展は、世界の人々が非日常的な日常を経験した「2020年〜2023年」の間に発表されたコレクションで構成。パリコレクション全体がデジタルショーのみの開催となった4シーズン「HOME」「GROUND」「DIMENSION」「PLANET」、パリコレクション復帰の場でパッチワークを彩った「A&Z」、フォトクロミック技術を活用した色相変化で表層の奥を露わにする「=」など、世界中が非日常から日常を取り戻していく過程でつくられた洋服をギャラリー空間に集める。

展覧会の全体会場構成は金子繁孝(金子繁孝事務所)、企画制作は河西香奈(カナカワニシアートオフィス)が担当。展示物の一部分はライゾマティクスが手がけた。

メインビジュアルは、20周年を示す2つの円環。円環はアルファベットで構成され、AからZの時計回りと反時計回りの円環は、交点でAとZが重なる。背景のスリットグラフィックは同展で展示されるルックの一部分を切り抜き、時系列に配置されている。

=(2023-24年秋冬)

「環世界」の概念を起点としたコレクション。テーマはイコール。「可視光線」で世界を見る人間に対し、人間の眼が捉えられない「紫外線」で世界をみている生物もいる。一見同じにみえる真っ白な洋服は、紫外線を浴びることで、カラフルな洋服に変身する。

Photo Credit: Koji Hirano

A&Z(2023年春夏)

パッチワークへの原点回帰コレクション。無数の継ぎ目が露出された裏返しのルックは、ハンドクラフトに紡がれた時間をも可視化する。アンリアレイジのDNAの基盤となっているのは、対極の世界を探求することで、離れた二つの世界をつなぐこと。

Photo Credit: Koji Hirano

PLANET(2022-23年秋冬)

月面着陸の一歩から始まる、デジタルショー。宇宙服のように膨らんだフォルムの真っ白な洋服に身を包んだモデルたちは、地球の6分の1の重力で浮遊しながら、ムーンウォークでランウェイを歩く。

Photo Credit: Yuri Iwatsuki

DIMENSION(2022年春夏)

二次元と三次元の空間を越境する、デジタルショー。細田守監督「竜とそばかすの姫」の劇中に存在する仮想空間「U」でコレクションが幕を開ける。全てが三角形のポリゴンパーツでつくられている洋服は、画面の外だけでなく、画面の中でも纏うことができる。

©2021 STUDIO CHIZU

GROUND(2021-22年秋冬)

天と地が逆転した世界を示す、デジタルショー。コロナ禍がもたらしたデジタルの活用は、軽々と世界の距離を縮める一方で、すべてをフラットにした。天地を逆転させることで、重力と質量を取り戻す。

Photo Credit: Seiji Ishigaki

HOME(2021年春夏)

衣と住の境界を越える、デジタルショー。「家のような服。服のような家」。2mのソーシャルディスタンスを確保し、体全体を守る家は、骨格部分を外し、紐を引っ張ると、家から服に変化する。

Photo Credit: Seiji Ishigaki
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