1-2-3-4築いたトヨタ、デイ3もオジエが首位堅守「重要なのはトップ4を保ったまま走り切ること」

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2023年06月25日 11:10  AUTOSPORT web

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セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第7戦サファリ・ラリー・ケニア
 6月24日、WRC世界ラリー選手権第7戦『サファリ・ラリー・ケニア』のデイ3が、ケニアのナイバシャを中心に行われ、トヨタGRヤリス・ラリー1で参戦しているTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組が首位の座を守った。2番手もカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組で変わらず。

 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組は一度順位を落としたものの総合3番手に復帰。4番手にはTGR WRCチャレンジプログラムにより4台目のマシンをドライブする勝田貴元/アーロン・ジョンストン組がつけている。

 第70回サファリ・ラリーの競技3日目は、サービスパークの北側にあるエレメンタイタ湖の周辺が戦いの舞台となった。前日に引き続き3本のグラベル(未舗装路)ステージを各2回走行するアイテナリー(走行予定表)が組まれたデイ3は、前夜に降った強い雨によりステージの一部は湿り、泥状になって非常に滑りやすくなっているセクションも見られた。また、この日最後ステージとなったSS13“スリーピング・ウォーリアー2”では一部の区間で大雨が降り、この影響で一部の路面は泥地と化した。

 デイ2のオープニングステージで首位に立ったオジエは、デイ3でも好調を維持し、総合2番手で3日目の朝を迎えたロバンペラと激しい戦いを繰り広げることとなった。

 オジエは、今朝のSS8のフィニッシュまで4kmの地点でタイヤがホイールのリムから外れた状態となるも、そのまま走行を続けベストタイムを記録。ロバンペラに対するリードを30.4秒に拡げてみせる。一方のロバンペラも負けてはおらず、続くSS9とSS10でが連続ベストを刻み、先輩オジエとのギャップを22.1秒とするが、午後の再走ステージではオジエがSS11でベストタイムを記録。さらに、SS12では勝田に次ぐセカンドベストタイムを記録した。

 その結果、トップを争うふたりのタイム差は32秒にまで拡大する。しかし、大雨により非常に滑りやすいコンディションとなったデイ3最終のSS13では、ロバンペラが2番手タイムのエバンスに13.1秒、3番手タイムのオジエに15.3秒差をつけるベストタイムをマークした。一方のオジエはステージ終盤にタイヤの空気を失うトラブルに見舞われタイムロス。それでも首位を守った“8冠王者”だが、ロバンペラとの差は16.7秒まで縮まっている。

■首位オジエと2番手ロバンペラ、3番手を争うエバンスと勝田のギャップはともに16.7秒

 デイ2終了時点で総合3番手につけていたエバンスは、オープニングのSS8でウォータースプラッシュを通過した際にスローダウンし、大きくタイムを失ってしまう。これによりエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)に先行を許し総合4番手に後退することに。

 その後、午後のSS11でラッピがデイリタイアしたことで総合3番手に復帰したエバンスだったが、続くSS12では今大会初となるベストタイムを刻んだ勝田がチームメイトを逆転して表彰台圏内へと浮上する。

 しかしデイ2最後のステージとなったSS13でエバンスが2番手タイムを記録したのに対し、勝田はスピンやコースアウトによってタイムを失い10秒以上後れを取ることに。その結果、ふたたびエバンスが総合3番手に順位を上げ、勝田は16.7秒差の総合4番手となっている。

「2022年の最終リザルトと同じように、ケニアの土曜日が終了した時点で我々の4台のクルマがこのような順位につけていることを、とても嬉しく思う」と語るのは、TGR-WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表。

「もちろん、今年もまた同じように素晴らしい結果を残せることを願っているが、まだ一日残っているし、何かが保証されているわけでもない」

「今日の最終ステージのスリーピング・ウォーリアーは、今回も非常に滑りやすく波乱に満ちたステージだったので、我々のクルマが全車大きなトラブルなく走り切ったことに満足している。セブ(セバスチャン・オジエ)とカッレ(・ロバンペラ)、エルフィン(・エバンス)と(勝田)貴元のタイム差はそれほど大きくない。我々はつねにドライバー同士のフェアな戦いを望んでいるが、もっとも重要なのは明日4台がトップ4を保ったまま走り切ることだ」

 そのラリー最終日、25日(日)のデイ4は、デイ2と同じようにナイバシャ湖の周辺が戦いの舞台となり、反時計回りに、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行する。SS16の再走ステージで今大会最後のステージとなるSS19“ヘルズゲート2”は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスポイントが与えられる“パワーステージ”だ。SS14からSS19まで計6本のステージの合計距離は74.38km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は325.92kmとなっている。

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  • もうじき、ルマンみたいに性能調整って名目で。
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