“ロッソネロ”の物語は3年で幕…ニューカッスル移籍のトナーリ「ミランへの愛を決して忘れない」

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2023年07月05日 09:01  サッカーキング

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ミランへの感謝を綴ったトナーリ [写真]=Getty Images
 ミランからニューカッスルへの完全移籍が決まったイタリア代表MFサンドロ・トナーリが、自身の公式SNSを通して古巣に別れの言葉を綴った。

 トナーリに関しては3日、ニューカッスルへの完全移籍加入が発表された。2028年夏までの5年契約を締結し、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、移籍金はボーナス込みで7000万ユーロ(約110億円)ほどだという。この金額は2018年夏にナポリからチェルシーへと移籍したイタリア代表MFジョルジーニョ(現:アーセナル)の5700万ユーロ(現在のレートで約90億円)を上回る、イタリア国籍の選手として史上最高額となっている。

 現在23歳のトナーリはブレシアのアカデミー出身で、2017−18シーズンのセリエB第1節ヴェッリーノ戦でトップデビューを果たすと、2020年夏にはミランに加入する機会を掴む。かねてより憧れを公言していた“ロッソネロ”(赤と黒/ミラン)のユニフォームを身に纏うに際し、加入前に背番号「8」を打診されると、直々にクラブのレジェンドであるジェンナーロ・ガットゥーゾ氏に許可を取ったことも伝えられていた。ミランではステファノ・ピオリ監督の下で成長を遂げ、2021−22シーズンにはクラブにとって11シーズンぶり通算19回目の“スクデット”の原動力に。2022−23シーズンも不動の中盤に君臨し、公式戦48試合のピッチに立った。チャンピオンズリーグ(CL)でのベスト4入りにも貢献。ミランで過ごした3シーズンでは公式戦130試合出場7ゴール13アシストを記録した。

 長きにわたってミランを支えていき、将来はクラブの“バンディエラ”になると思われていたトナーリ。だが、“ロッソネロ”の物語は3年で幕を閉じることとなった。トナーリは移籍のリリースが行われた直後、自身の公式Instagram(@sandrotonali)を更新。ミランで過ごした3シーズンをまとめた動画とともに、自身の率直な心境を綴り、“ミラニスタ”へ別れのメッセージを送った。

「僕は今、さまざまな感情が入り混じった中でここにいる。皆さんが既に知っているように、僕は新たな冒険と挑戦に踏み出すことを決意した」

「まず、僕を歓迎し、この素晴らしい集団の一員となるチャンスを与えてくれたクラブに感謝したい。このクラブは僕にとっての家であり、これからも僕の心の拠り所だ。その考えは変わらない。そして、このクラブカラーを身に纏うために尽力してくれた人々、この数週間の状況を快く受け入れてくれた人々にも感謝しなければならない」

「ミランで過ごした3年間で、僕は多くのことを学んだ。クラブ、チームメイト、テクニカルスタッフ、彼らとはまるで家族のような間柄で結ばれた。選手として、そして1人の人間として成長できたのは、間違いなく皆さんのおかげだ」

「この別れが皆さんの心に複雑な感情を呼び起こすかもしれないことは理解している。心に大きな穴が開いてしまうような瞬間に遭遇したら、そのような感情になるのは普通のことだと思う。しかし、人生と同じくサッカーにおいても、時に変化は成長の助けになる。誰しもの成長の理由になることを忘れてはならない」

「今、僕は仲間に感謝したい。その仲間とは、赤黒のカラーを胸に抱いている皆さんのことだ。クルヴァ・スッド(南側ゴール裏スタンド)からの大合唱、クラブにとって19回目だったスクデット、共に分かち合った素晴らしい瞬間、そして僕らが共に捧げたミランへの愛を決して忘れない。このクラブとファンの皆さんが今後も幸運に包まれることを願っているし、これからも素晴らしいことを成し遂げられると確信している」

「『さようなら』ではなく、『また会おうね』だ。温かいハグを送る。フォルツァ・ミラン」


【動画】トナーリがミランと共に歩み続けた3年間
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