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コミュニケーション能力が高くあっという間に友達を作ってしまう子がいれば、そうではない子もいます。あなたのお子さんは、どちらのタイプですか? ママはわが子が園児や小学生くらいまでなら「自分から話しかけてみたら?」などアドバイスができても、高校生ともなると話は違ってきそうです。
入学前からみんな友達、ってどういうこと?出遅れたわが子
『わが子がクラスでひとりぼっち』新年度がスタートしたばかりの頃に、ママスタコミュニティにあがった投稿です。お子さんは春に高校に入学したばかり。時期的に考えれば同じような子は多いはずですが、昨今はママたちが高校生だった時代と事情が違うのだとか。
『今日が登校3日目だったのですが、クラスではもうグループが固定化していて、乗り遅れたわが子は入れないのだそう。みなさんなら、どんなアドバイスをしますか?』「3日で固定化なんてしないでしょ」という疑問の声が、コメント欄にあがりました。あっという間にグループができてしまったとは、にわかには信じられませんよね。
同じ年頃のお子さんを持つママたちが、その理由をコメントします。
『今は入学式前にクラスLINEができるし、SNSでも繋がるんだよね。みんなそこで趣味や雰囲気をチェックして、仲よくなれそうな子を見つけておく』
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『今の子はすごい。入学前にSNSで繋がって、入学したときにはもう友達、みたいな』今どきの高校生は入学前に、すでにクラスに友達がいるといいます。入学後に友達を作ろうとしても、もうがっちり仲よしグループができてしまっているとか。「今は友達作りも情報戦だよ」と、いう声もありました。
『うちも新高校生。クラスの女子は14人グループと、その他になっているよう(娘はその他)。入学式の時点でSNSをやっているかどうかで分かれたのかなと』娘さんはSNSをやっていなかったために、浮いた存在になってしまったよう。今は積極的にSNSをやっている子が、圧倒的な多数派なのでしょう。
SNS以外にも「同じ中学出身の子が他にいなかった」「クラスの女子半分が同じ部活で、入学前から練習で仲よくなっていた」など、さまざまな事情で出遅れてしまった子の話が寄せられました。
仲がよさそうに見えても、実はみんな必死!友達アピール
最初の波に乗り遅れてしまった娘さん。このままずっと高校生活を、ひとりぼっちで過ごすことになるのでしょうか?
『今はSNSで友達を作った状態で入学するもんね。でもその関係って、意外ともろい。卒業まで続くかと聞かれれば、そうでもないよ』
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『入学2日目でもうお弁当を外で一緒に食べてSNSにあげたり、プリクラを撮ったりしているみたい。グループに入れなかった娘は、かなり不安そう』投稿者の娘さんと同じ状況にいる子も少なくないようです。しかしみんな入学したてで不安だからこそ、そうした“仲よしアピール”をしているとも考えられます。輪に入れなかった子は孤独感を抱いてしまいそうですが、大丈夫です。ただ“そう見える”だけでしょう。「グループが固定化しているように思えても、まだどの子も必死な時期。みんな手探りしている状況だと思うよ」と教えてくれた人もいました。
『うちの子が入学したときも早かった。初日は「みんな知り合い?」ってくらい、他の子たちが仲よく見えた。でもよく探せばそうじゃない子もいたし、大丈夫だよ。ここで卑屈にならなければ、チャンスはまだある』そう、チャンスはまだいくらでもあります。コメントで目立ったのは、やはり部活動。「他のクラスの子も含めて、みんなで仲よくなった」という人もいました。それ以外でもグループ授業や宿泊研修、班行動などで仲よくなった体験談も多くありました。
「まずは席が近い子に話しかけてみたら?」「自己紹介のときに友達がまだいません! 誰かお願いします!」と、明るく言っちゃえば?」といったアドバイスも。
『うちの娘も悩んでいたけど同じような子がいたそうで、勇気を出して「お弁当、一緒に食べない?」と話しかけてみたとか。ふたりになったところで、さらにひとりぼっちの子に声をかけて3人に。みんな実はめっちゃいい子たちで、できあがっているグループに圧倒されて話しかけられなかった、と』ひとりでお弁当を食べている子を誘って仲間を増やしていったという体験談は、複数ありました。「誘われて『嫌だ』って言う子は、まずいない」といいます。たしかに誘われてうれしくない子はいませんね。話してみてあまり気が合わなかったとしても、まずはどんな子かを知ることに意味があります。
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高校生に余計なアドバイスは不要。ママはドンと構えよう
さて投稿者さんが投げかけた「どんなアドバイスをすればいい?」という問いですが、圧倒的に多かったのが「アドバイスなどいらない」という回答。
『逆にプレッシャーになるのでは?』
『私もそんな経験があるけど、親からのアドバイスなんて絶対に欲しくなかった』娘さんから求められるのなら別ですが、親に同情されたくないと考える子も少なくないはずです。
『母親として、ただ娘さんの気持ちに寄り添うように話を聞いてあげればいいのでは?』
『話を聞いてあげたらいいんじゃない? 大事なのは、親がオロオロしないこと』好物をお弁当に入れてあげるなど娘さんの気持ちが明るくなるような工夫をして、あとはドンと構えていてはどうでしょう。何か聞かれたときに先ほどママたちが教えてくれたアドバイスを、「そういえばママの友達もね……」などと話してあげるのもよいのでは? それほど心配しなくたって、大丈夫です。きっと夏休みの前までには、新しいお友達の話を楽しそうにしてくれるはずです!
文・鈴木麻子 編集・秋澄乃 イラスト・Ponko