新天地は北ロンドン！　ライスが語るアーセナル加入の“大きな要因”「次のレベルに導いてくれる…」

　アーセナルへの完全移籍加入が発表されたイングランド代表MFデクラン・ライスが、新天地での意気込みを語った。15日、クラブ公式サイトがコメントを伝えている。

　かねてからライスを今夏の移籍市場における“トップターゲット”に位置付け、ウェストハムとの交渉に臨んできたアーセナル。バイエルンやマンチェスター・Cとの争奪戦や長期間に渡る金額交渉を乗り越え迎えた現地時間15日、遂に加入が正式発表となった。イギリスメディア『BBC』によると、契約期間は2028年6月末までの5年間で1年間の延長オプションも付随。移籍金はイングランド人選手の歴代最高額を後進する総額1億500万ポンド（約190億円）にまで上るという。

　南ロンドンで生まれ育ち、東ロンドンのウェストハムで頭角を表し、北ロンドンのアーセナルに活躍の場を移すこととなったライス。加入決定に際し「アーセナルファンのみんなに対し、これまでのサポートへの多大な感謝を伝えたいと思う。何カ月間にも渡って多くのことが起こり、多くの憶測が飛び交った。1人のプレーヤーとしては、できる限り早く物事に対処したいと思っていたよ。ようやく初日を迎えることができて、我が家にいるかのような気分だ」と率直な感想を述べつつ、今回の自身の決断を次のように振り返っている。

「ウェストハムとの関係があるからこそ動揺はあった。彼ら（ウェストハム）に対して愛とサポートを持っていたので、立ち去る決断を下すのは大変だった。サッカーでは時に素晴らしいチャンスが訪れる。アーセナルのようなビッグクラブが僕を獲得しにきてくれたんだ。それを断るのは本当に難しいことだよ。キャリアは1度きりだし、僕はミケル（・アルテタ監督）が築き上げているチームを心から信じている。アーセナルでの未来がとても楽しみだ」

　新天地での新たな挑戦を控え「ミケルと彼の働き方、チーム、全員の若さ、クラブを取り巻くエネルギー、そしてアーセナルを本来あるべき場所に戻すという挑戦は、僕にとって大きな意味を持つ。ファンがそれを強く望んでいることも理解している。より多くの成功を収め、この素晴らしいクラブで最高の年月を過ごすことに飢えているよ」と意気込みを示したライス。続けて、移籍を決断するにあたり、アルテタ監督の存在が重要な要素となっていたことを明かした。

「とても興奮しているよ。Amazonのドキュメンタリーを通じて、ミケルがどのように働き、どのようにコーチや選手と接しているかを知ることができた。選手と心理面で上手くやっているか、選手をどのように改善するかについてもね。彼の存在は僕がここに来た理由の大きな要因だよ。彼が僕の最大限を引き出してくれるだろうと感じている。まだまだレベルを上げる必要があるし、彼は僕を次のレベルに導いてくれる監督だと思っているよ」