都内に25万匹生息!病原菌、火災被害、コロナ禍で急増したネズミの恐怖と侵入対策

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2023年07月19日 06:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

さまざまな被害をもたらすネズミ(写真はイメージです)

 今年、YouTubeに都内の繁華街のゴミ置き場でネズミが大量発生している映像がアップされ拡散。SNS上でも、「うちの近くのゴミ置き場にもいた」など、ネズミを目撃したという投稿が相次いでいる。

コロナ禍はネズミにとって「絶好のチャンス」

「弊社へのネズミ駆除のご依頼件数は、関東だけで月間約200件あり、年々増えています。直近3か月の問い合わせだけでも477件と駆除依頼の中ではダントツに多いです」

 こう話してくれたのは、害虫・害獣駆除を専門に行う『ホームレスキュー』の武久公美さん。都内にはネズミが少なくとも25万匹いるといわれ、ゴキブリに次いで多い生き物といえる状況になっているという。

ネズミが増えている理由の1つが、コロナ禍となり飲食店などで休業が相次いだことがあげられます。ネズミは基本的には人がいるところにあまり近づかず、人けのない夜などに活動をするんです。飲食店が休業となり、いつ再開となるかわからない状況だったので、食材や調味料などをいつもどおりの状態で保管されていたケースが多かったようです。ネズミにしてみれば人もいないし食材もあるしと、絶好のチャンス。そのまますみ着き繁殖してしまったのです」(武久さん、以下同)

食料以外にも被害が

 いざ営業再開が決まり、準備をしようと久しぶりに店に行くと、食材の袋は食い破られて散乱し、床にはフンが落ちていることでネズミの存在に気づき、慌てて駆除を依頼してきたということも。

営業再開時に、ネズミ対策をする飲食店が増えるとともに、居場所を失ったネズミが街中に出ていってほかの建物に移って繁殖して、繁華街でも見かけるようになりました。街中を離れ、一戸建てや古いアパートなど一般家庭に行くというケースもあり、郊外でも増えているという話は聞きます」

 ネズミがいると食料だけではなく、さまざまな被害が起こる可能性が。

一番怖いのは、ネズミはたくさんの菌を持っている生き物だということなんです。例えば、ネズミのフンなどが媒介となり、サルモネラ菌に感染すると下痢や腹痛など食中毒のような症状を引き起こします。あと、なんでもかじるので、電気配線をかじられて火災になったり、電話線がやられて通話ができないということもありました」

 種類としては飲食店や一般家庭など建物に入り込んですみ着くクマネズミが一番多いという。では、ネズミに侵入されないためには、どんな対策をすればいいのか?

ネズミは衛生環境が悪く、エサが多いところを好むので、まずは毎日キレイに掃除をすることが大事です。食料なども出しっぱなしにせず冷蔵庫にしまったり、密閉した容器に入れておくとネズミを遠ざける対策になります。もし家で見かけたら、薬局などで粘着シートなどを買ってきて様子をみるのもいいですが、ネズミは繁殖力が強く、1匹見かけたら20匹くらいはいるといわれています。一番は駆除業者にお願いすることをおすすめします」

 みなさんの家庭でもネズミ対策はお早めに。

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