ロッテ・佐藤都志也「次は打ちます」対戦を熱望していた東洋大の先輩・ソフトB甲斐野と初対決

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2023年07月28日 09:06  ベースボールキング

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ロッテ・佐藤都志也(撮影=岩下雄太)
 「ソフトバンクに甲斐野さんがいらっしゃるので、3年生のときに受けてきたピッチャーでもありますし、対戦という形で勝負したいと思っています」。

 プロ入り直後の20年2月の取材でロッテの佐藤都志也は、東洋大の1学年先輩のソフトバンク・甲斐野央との対戦を熱望していたが、プロ4年目の今季、ようやく対戦が実現した。

 7月23日のソフトバンク戦、3−3の7回無死走者なしの場面で、公式戦では初めて対戦の機会が巡ってきた。20年当時の取材で、「(どの球を打つか)イメージはあるんですけど、まっすぐを張って、フォークを拾ってホームラン。理想ですけど、ウイニングショットを打ちたいですね。フォークであったり、まっすぐも速いので。打っていきたいと思います」と話していた中で、初球154キロのストレート、続く155キロのストレートを見逃し2球で追い込まれる。3球目の158キロストレートがボール、4球目の141キロスライダーを打ちにいきファウル。「投げた瞬間ワンバウンドだったのでそんなに気にせずという感じでした」と、5球目のフォークを見逃し2ボール2ストライクとなる。6球目の142キロスライダーをファウルにし、7球目の158キロストレートを捉えると、打球は左中間へ。抜けていくかと思われたが、レフト・近藤健介の好守備に阻まれ、プロ初対決は左飛。先輩の甲斐野に軍配が上がった。

 「甲斐野さんとの勝負に勝ったと思ったんですけど、近藤さんにやられたなと感じだったですね」。

 「全部の球に対して入ることができていたので、結果アウトだったですけど、いい打席だったんじゃないかなと思いました」。

 打ち取られはしたが、「楽しめたという感じが強いですね。ずっとそういうふうに思ってやっていたので、逆に楽しんで打席に入れたので良かったかなという感じです」と、1点を争う真剣勝負の中で、純粋に1対1の対決を楽しんだ。


◆ どんな先輩?

 大学時代はバッテリーを組んできた先輩、その先輩の球を打席で間近で見て、捕手として甲斐野の球を受けてきた時と、打席に立った時で何か違いはあったりしたのだろうかーー。

 「捕っている時と打席では違うと思うのであれなんですけど」と前置きをした上で、「なんだろう、ずっと受けてきたからかわからないですけど、勝手にタイミングがあったなという感じがあったので、受けてきて良かったなと思うところはありました」と明かした。

 また佐藤にとって、甲斐野はどんな先輩なのだろうかーー。

 「優しい先輩というよりも、先輩じゃなく時にはふざけ合ったりもする、冗談も言える方で面白い方。家族ぐるみでも仲良くさせてもらっているので、そういった意味ではすごいいい兄貴分だなというのはあります」。

 プロ初対決は左飛に終わったが、佐藤もこのままでは終われない。その後、甲斐野とやりとりがあったのか訊くと、佐藤は「そんなにまだないですけど、結果はアウトだったので、“負けましたすいません、次は打ちます”といっておきます(笑)」(7月24日取材時点)と笑顔で話した。28日からは敵地・PayPayドームでソフトバンクとの3連戦。対戦があった時には、きっちりと打って恩返ししたいところだ。

▼ 佐藤都志也と甲斐野央のプロ初対決
3−3の7回無死走者なし
1球目:見逃し 154キロストレート
2球目:見逃し 155キロストレート(クイック)
3球目:ボール 158キロストレート
4球目:ファウル 141キロスライダー
5球目:ボール 148キロフォーク
6球目:ファウル 142キロスライダー
7球目:左飛 158キロストレート(左中間の当たりレフト・近藤のファインプレー)

取材・文=岩下雄太

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