花王がアウトレット価格で滞留在庫を販売　ごみゼロを通じてESG経営を加速

　花王が、やむを得ず廃棄せざるを得なかった滞留在庫を、アウトレット価格で販売する取り組みを開始した。日用品や一部の化粧品を対象に、初のブランド横断型EC「My Kao Mall」で販売している。

　同社は需要予測の導入や商品切替方法の見直しなどを通じて、製品廃棄を削減する取り組みを推進しているが、製品改良やパッケージ変更のために発生した旧品や、安定供給のための製品在庫を工場および物流拠点で滞留在庫として保管。これらは従来、社員に向けて販売してきたが、売れ残った分はやむを得ず廃棄せざるを得なかったという。今回のアウトレットでは、取り組みに共感した利用者を対象に滞留在庫を特別価格で販売し、製品廃棄の削減をさらに推し進めるとともに、資源循環型社会の実現を目指す。
　今回の販売は、花王グループが掲げるESG戦略「キレイライフスタイルプラン（Kirei Lifestyle Plan）」の重要テーマ、「ごみゼロ」に貢献するものとして企画。同グループは、ESGの視点に基づいた経営で事業を発展させるとともに、消費者や社会により良い製品やサービスの提供をすることで、パーパスである「豊かな共生世界の実現」に向けて取り組みを進めていく。

■My Kao Mall OUTLET：公式サイト