“争奪戦連敗”のリヴァプール、守備的MFの獲得を諦めず…フルアムのパリーニャに関心か

　リヴァプールが、フルアム所属のポルトガル代表MFジョアン・パリーニャの獲得を検討しているようだ。15日、イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。

　長らく中盤を支えたイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソン（アル・イテファク）とブラジル代表MFファビーニョ（アル・イテハド）が共にサウジアラビア行きを決断したこともあり、今夏の移籍市場での守備的MFの補強を目指しているリヴァプール。即戦力の確保に向け、同クラブはプレミアリーグでの実績があるエクアドル代表MFモイセス・カイセド（チェルシー）やサウサンプトン所属のベルギー代表MFロメオ・ラヴィアとの交渉に臨んでいた。

　カイセドについては、1億1000万ポンド（約203億円）を提示しブライトンとのクラブ間合意に漕ぎ着けたものの、選手本人が加入を拒否し、最終的にはチェルシーが英国史上最高額となる1億1500万ポンド（約213億円）を入札。現地時間14日に、1年間の延長オプションが付随した8年契約でのチェルシー加入が発表された。また、かねてから交渉を行っていたラヴィアについても、6000万ポンド（約111億円）でサウサンプトンとの合意が報じられたが、こちらも選手本人がチェルシー移籍を希望。総額5800万ポンド（約107億円）程度での取引成立が決定的と報じられている。

　チェルシーとの争奪戦で連敗を喫した形となったリヴァプール。しかし、依然として守備的MFの補強は諦めておらず、現在も複数選手の動向を注視しているという。報道によると、なかでもフルアムの中盤の主軸として活躍中のパリーニャへの関心を強めているようだ。190cmの長身を誇る28歳は、昨年夏にスポルティングからフルアムに加入すると、2022－23シーズンは公式戦40試合に出場し4ゴールをマーク。ポルトガル代表でも通算21キャップを誇る実力者だ。

　今夏にはウェストハムから6000万ポンド（約111億円）相当のオファーがあったものの、売却を望まないフルアムはこれを拒否。仮にリヴァプールが獲得を目指す場合、6000万ポンド（約111億円）以上を提示することが必須になると『デイリーメール』は指摘している。プレミアリーグの“ライバル”たちが続々とスカッドを完成させつつあるなか、果たしてリヴァプールはパリーニャの獲得に乗り出すのだろうか。今後の動向に注目が集まる。

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