チェルシー指揮官、去就不透明のルカクに言及「クラブだけの問題ではない」

　チェルシーを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督が、去就が不透明となっているベルギー代表FWロメル・ルカクについて言及した。19日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』が伝えている。

　現在30歳のルカクは、2021年8月に当時のチェルシー史上最高額となる移籍金1億1500万ユーロ（当時レートで約149億円）でインテルから完全移籍。2021－22シーズンは公式戦44試合の出場で15ゴール2アシストを記録したものの、パフォーマンスに対する批判が集まり、トーマス・トゥヘル元監督の下で絶対的なレギュラーとしては起用されなかった。

　すると、ルカクはわずか1年で古巣への復帰を希望。クラブもその要望に応じ、昨年7月から2022－23シーズン終了までの1年間の期限付き移籍でインテルに復帰した。負傷の影響もあり離脱している期間も長かったが、終盤に活躍を見せて最終的には公式戦37試合出場で14ゴール7アシストを記録した。

　期限付き移籍期間の満了に伴い、今夏チェルシーに復帰したルカクだが、クラブとしては高給であることも影響して売却を目指しているほか、同選手自身も退団を望んでいることから、今夏は完全移籍での退団が濃厚視されている。当初、インテルが再獲得を目指していたものの、ルカクがユヴェントス移籍に向けて話し合いを進めていたことが発覚し、インテルは獲得競争から撤退した。

　そして、ユヴェントスはルカク獲得のために、チェルシーが追加の移籍金を支払う形でセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホヴィッチとのトレードを提案していたものの、ポチェッティーノ監督がヴラホヴィッチの加入を必要としていない意向を示していることから、交渉は停滞している。

　一方のチェルシーはアル・ヒラルと移籍金4000万ポンド（約74億円）でルカク売却で合意していたものの、同選手が欧州でのプレーを希望していることから、交渉は進展せず。アル・ヒラルは19日にフルアムからセルビア代表FWアレクサンダル・ミトロヴィッチを獲得していることから、この移籍の可能性もなくなったと見られている。

　チェルシーに復帰して以降、トップチーム練習への合流が許可されず、個別でのトレーニングを続けているルカク。このまま移籍先が決まらなければ飼い殺し状態となる可能性も浮上しているなか、残留した場合にチームに復帰する可能性はあるのかと聞かれたポチェッティーノ監督は「これは片方だけの問題ではない。両者が最適な解決策を見つける必要がある」と語りながら、就任する前からルカクがいない状況は知っていたことも明かした。

「クラブだけの問題ではなく、両方の問題だ。双方の都合でこのような状況になってしまっている。両者が合意に達する必要がある」

「私たちは契約する前から各選手の状況について知らされていた。契約にサインした後、そのスカッドがあった。何も変わっていないということは明らかで、何かお知らせすることがあれば、お知らせする。私たちにできることは何もない。私はチームがパフォーマンスを発揮できるように集中する必要がある。チェルシーに来る前から明らかだった状況にエネルギーを使っている場合ではない」

チェルシー指揮官、去就不透明のルカクに言及「クラブだけの問題ではない」

このニュースに関するつぶやき

ピックアップ

新着のニュース

注目のニュース

スポーツ

ランキングスポーツ

アクセス数ランキング

話題数ランキング

困ったときには