グリーンウッド、マンU退団が正式決定「このクラブでキャリアを再開させることは困難」

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2023年08月22日 00:27  サッカーキング

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昨年1月より出場停止の状態が続いていたグリーンウッド [写真]=Getty Images
 マンチェスター・ユナイテッドは21日、同クラブに所属しているイングランド人FWメイソン・グリーンウッドに関する最新情報を発表。クラブ内部における調査完了を報告するとともに、選手本人とクラブから離れることで合意したと発表した。

 現在21歳のグリーンウッドはマンチェスター・ユナイテッドのアカデミー育ちで、2018−19シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)セカンドレグのパリ・サンジェルマン戦に途中出場し、トップチームデビューを飾った。翌シーズンからは右ウイングのポジションをメインにトップチームでの立ち位置を確立し、2020−21シーズンからは背番号「11」を託されている。これまでにマンチェスター・ユナイテッドのトップチームでは公式戦通算129試合のピッチに立ち、35ゴール12アシストを記録した。

 しかし、グリーンウッドはピッチ外での問題が表面化。昨年1月、暴行、レイプ、殺害脅迫などの疑いで逮捕されていた。これはグリーンウッドの恋人であるハリエット・ロブソンさんがSNSを通じて写真や音声を投稿し被害を告発したことで明るみに出ており、最終的にはレイプ未遂、支配的で強制的な行動、実際に身体的危害を与えた暴行などの罪で起訴されることに。これらの問題を踏まえ、マンチェスター・ユナイテッドはクラブでの活動停止処分を言い渡していた。

 今年2月に入ると、主要な目撃者が関与を撤回したことを受け、グリーンウッドに対する起訴はすべて取り下げられた。これを受け、マンチェスター・ユナイテッドのクラブ公式サイトの選手リストにはグリーンウッドの名前が復活。しかし、マンチェスター・ユナイテッドは「次のステップを決定する前に独自のプロセスを実施する」としており、同選手の将来は不透明なものになっていた。さらに、今月16日にクラブは声明を発表。「今はメイソンの将来について決断を下す最終段階にある」と伝えており、マンチェスター・ユナイテッドにおける去就にも注目が集まっていた。

 このような状況の中、マンチェスター・ユナイテッドは21日、グリーンウッドにまつわる疑惑についての内部調査が終了したと報告。以下のような言葉で調査結果を伝えるとともに、双方合意の上でグリーンウッドがクラブから離れるという決定事項を明かした。

「我々のプロセスは、メイソンに対するすべての告発が取り下げられた後、2023年2月に開始されました。全体を通して、我々はクラブの基準と価値観に則り、被害者とされる人物の希望、権利、視点を考慮する形で、可能な限り多くの情報と背景を照合するよう努めました。そのため、この事件を直接知る人物を含め、公開されていない証拠を入手するため、繊細かつ慎重に作業を進める必要がありました」

「入手可能な証拠に基づき、我々はオンラインに掲載された資料では全体像がつかめず、メイソンは当初起訴された犯罪を犯していないと結論付けました。とはいえ、メイソンが今日公に認めているように、彼が過ちを犯したことは事実です。現に、彼はその責任を取っています」

「メイソン自身を含むすべての関係者は、彼がマンチェスター・ユナイテッドでのキャリアを再開することが困難であることを認識しています。そのため、彼が『オールド・トラフォード』を離れて活動することが最も適切であるということで相互に合意いたしました。我々は今後、メイソンと協力しながら、この最終決定を達成するために必要な手続きを実施していきます」

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