「ソフィーナ iP」がリブランディング 2027年に売上2倍へ

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2023年08月22日 16:41  Fashionsnap.com

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 花王のスキンケアブランド「ソフィーナ iP」が、先端皮膚科学研究に着目したブランドへリブランディングする。ロングセラーの土台美容液を4年ぶりに刷新するとともに、ブランド初の化粧水を11月4日に発売する。全国のドラッグストアや総合スーパー、一部のオンラインショップで取り扱う。

 2015年誕生したソフィーナ iPは、現在、花王の化粧品事業が国内を中心に注力するブランド群「R8」のひとつとして位置付けるブランドだ。「皮膚そのものを美しくする製品を手ごろな価格で届けたい」という考えに基づき、炭酸泡(噴射剤、炭酸ガス)研究を搭載した土台美容液などのスキンケア製品を展開。土台美容液は美容液市場で7年連続売上No.1(インテージ SRI +美容液<美白・シワ改善のぞく>市場2016年5月〜2023年4月ブランド別累計販売金額・個数)を獲得する。
 売上・人気ともに好調の土台美容液の刷新について、化粧品事業部門マステージビジネスグループ長 小林恵美氏は、「シミ予防以外の肌悩みに向けた昨今の美容液市場では、競合製品が年々増加。加えてECやSNSの普及による情報社会の中で、多くの製品から何を選んで良いか迷いや疑いを持つ人が増えている」と述べる。またリピート率55%と高いが、「2015年ごろから新客の獲得数が伸び悩んでいた」という。
 そういったことを踏まえ、今回のリブランディングではブランド創業時の「皮膚科学に基づく確かな、皮膚そのものを美しくする製品。そして誰もが手に取りやすい価格で提案する」という考えに改めて立ち返る。「素肌に、科学をインストールする。」をスローガンに掲げ、最新の皮膚科学研究に基づいたスキンケア製品を拡充し、迷いを持つ人々に向けソリューションブランドとして発信する。
 またリブランディングにあたり新しいブランドロゴとブランドカラー、パッケージデザインを採用。ロゴは角層細胞の美しい六角形からインスパイアしたデザインに、カラーはホワイト(サイエンスの象徴)とイエロー(パワーを表現)、グリーン(ソフィーナが誕生から使用するカラー)で彩った。外箱に機能を分かりやすく示し、セルフ購入時の商品選びをサポートする。さらに価格は創業から続く手に取りやすさを重視し、土台美容液は据え置きで提案。加えて試しやすいトライアルサイズの土台美容液(55g 税込2980円 ※編集部調べ)を用意する。
 4年ぶりにリニューアルする土台美容液「ソフィーナ iP ベースケア セラム」(90g 同5500円・リフィル90g 同4950円・リフィル180g 同9350円 ※編集部調べ)は、毛穴の約20分の1サイズの炭酸泡が各層まで浸透するブースター美容液。新たに高麗人参エキスを配合し、さらに肌なじみの良いテクスチャーに進化した。うるおい、キメ、ツヤ、ハリ、ゴワつき、乾燥による小ジワなど複数の肌悩みにアプローチする。
 初の化粧水「ソフィーナ iP 角層トリートメント 基礎化粧液」(160mL 同2420円 ※編集部調べ)は、角層細胞のうるおいを可視化する花王独自の技術を評価法に用いて開発し、角層保水技術において世界初の成分アプローチに成功した。化粧液が角層まで浸透し、水分保持機能の働きを補うことで乾燥しやすい環境でも肌のうるおいを長時間キープする。なお、2024年1月13日にリフィル(150mL)を用意する。
 小林氏は「発売にあたり、コミュニケーションも充実させ、デジタル、テレビ、店頭など多角的にアプローチする。店頭ではブランドの世界観を感じられる売り場づくりを推進する。さらに商品展開についても2024年に高機能クリームの、2025年に美容液の発売を予定するなど、より拡充を図る」という。これまで同様に日本国内をメインに、香港や台湾、中国でも取り扱い、2027年の出荷売上金額で、2022年比2倍、年平均成長率15%増を目指す。

■ソフィーナ iP:公式サイト
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