「手塚治虫の名前に泥塗った」トレパク謝罪の娘婿・手塚憲一氏に「AIイラスト生成」描いてない疑惑

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2023年08月23日 18:10  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

ヘッダーとアイコンが変更される前の手塚憲一氏のX(旧ツイッター、ネットより)

《手塚治虫の名前に泥を塗りたいのか? 勝手にAIイラストを生成してupして、何をしたいのかさっぱり分からない 手塚先生を尊敬していたのに、本当に残念》

《婿入りしたのかわからんけどわざわざ手塚姓を継いでるならそれに泥を塗るようなことはせんでほしい、せめてやるなら元の名義でやってくれ》

《手塚憲一って絵師が炎上してると目にしたんだけど、手塚るみ子さんの旦那の桐木憲一って人か。前から手塚姓名乗ってたっけ?

 “手塚憲一”の名前で漫画家・イラストレーターとして活動する桐木憲一氏が炎上騒動に見舞われている。憲一氏が、手塚治虫さんの長女で、手塚プロダクション取締役を務めるるみ子氏と結婚したのが2017年。以降は治虫さんの娘婿として、手塚性を名乗っている。

 そんな偉大な漫画家を義父に持つ憲一氏が、ファンから怒りを買ってしまったわけーー。

「自身のSNSに“ファンアート”として、人気作品の二次創作イラストを投稿していたのですが、一部作品の構図などが原作のワンシーンや写真と酷似している。つまりは元絵をトレースしたもの、“トレパク”疑惑を指摘されたのです。

 例の如く、ネットでは憲一氏の過去作品を検証する“特定班”が動き出し、それらの指摘を受けると該当作品を次々と削除。しまいにはSNSのヘッダーとアイコンもなぜか変更し、逃げるようにインスタグラムを非公開としたのです」

ジブリやスラムダンクも“トレパク”か

 炎上騒動に詳しいITライターによると、ネット上で疑われた作品の中には、ジブリアニメ『風の谷のナウシカ』や大友克洋氏の『AKIRA』、『おおきく振りかぶって』、『チェンソーマン』などの人気漫画、そして大ヒットを記録したアニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』も入っているという。

 いずれも熱心なファンが多い作品であると同時に、憲一氏の対応も相まって炎上騒動として燃え広がったようだ。

「2022年にも、企業や文化庁ともコラボしていた人気イラストレーター・古塔つみ氏に“トレパク”疑惑が上がり、同様に多数の投稿作品が疑われました。

 ところが古塔氏は騒動を謝罪したものの、作品に関しては“引用、オマージュ、再構築”として、あくまでもオリジナル制作として“トレパク”を否定。盗用意図もなかったことを強調しましたが、“言い訳”がさらなる炎上を招きました」(同・ITライター)

 また2019年にも、「美人すぎる銭湯絵師」として多数のメディアでも取り上げられた勝海麻衣氏に、他者の作品や写真の構図を真似たとする“盗作疑惑”がかけられた。彼女もまた謝罪こそすれども、盗作が事実どうかについて触れることはなかった。

絶対に「盗作」を認めない理由

 そして騒動を受けて、8月23日に自身のX(旧ツイッター)に謝罪文を投稿した憲一氏。

《この不手際は私の認識不足が原因であり、他の方々には関与がございません。この事態を真摯に受け止め、今後はより慎重に行動して参ります。》

 やはり“トレパク”の有無には言及せず、作品が酷似してしまったのは《認識不足が原因》と、先人らと同様に“意図的ではない”と弁明しているような物言い。

 週刊漫画雑誌で多くのクリエイターと接してきた編集者は、彼らが「認めない」理由について、こう代弁する。

漫画家やイラストレーターが“盗作”を認めたら、その時点で当人の創作活動は完全に終わりますよ。いくら作品の構成やストーリーの酷似をネットで指摘されたところで明確な証拠はありません。“偶然、似てしまっただけ”と言い張れば、たとえ1度は打ち切られたとしても、クリエイターとしての道は残されますからね」

 ただ、今回の憲一氏の疑惑は“トレパク”だけには止まらない。冒頭の《AIイラストを生成してupして》との批判の声もあったように、漫画家・イラストレーターとして、クリエイターとしての仕事を揺るがすような事案も指摘されている。

 それは同氏が制作した一部のイラストに「生成AI」、人工知能システムを用いて制作しているのではないか、そもそも“自分で描いていないのではないか”との疑惑も向けられているのだ。

手塚氏の作品にAIイラストの特有現象

「例えばピッチングフォームを描いたイラストですが、ボールをリリースする指があり得ない方向に曲がっています。これは元絵の複雑な箇所を解析しきれなかった際に起きる、AIイラストの特有現象としても見受けられるのですが、これらの指摘をするユーザーを憲一氏がブロックしていたみたいですね。

 もちろん描き間違いや描き忘れなのかもしれません。ですが、“ファンアート”と言えども作品をSNS投稿する以上は、そして“手塚性”を名乗る以上はプロとして責任を果たさなければなりません。《認識不足が原因》というのは、やはり無理があると言わざるを得ないのかなと」(前出・ITライター)

 AIシステムの発達により、近い将来は各分野においてAIが仕事を取って代わる日も来るとされている。特にイラストレーターを含めたクリエイターはしかりで、すでに「画像生成AI」が制作したAIイラストがネット上に投稿され続ける現状だ。

 コツコツと地道に作品を制作してきたクリエイターが、AIイラストのスピードと完成度を目の当たりにして、自身で描く意欲が奪われたとしても不思議ではないのかもしれない。

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