「シャネル」からエスプリを受け継ぐリップが誕生　ラグジュアリーなガラスケース入り

　「シャネル（CHANEL）」が、ガブリエル シャネルの信念を受け継ぎ、美のオブジェに昇華したリップスティック「トランテアン ル ルージュ（31 LE ROUGE）」を10月6日に店舗限定で発売する。シャネル オンライン ブティックと一部店舗では先行で販売。メゾンの歴史からインスピレーションを得た12色を揃え、価格は各税込2万5300円（リフィル 同1万1550円）。

　ガブリエル シャネルは1918年、パリ・カンボン通り31番地の建物を購入し、クチュール ハウスを構えた。この建物はブティック、サロン、アトリエで構成し、現在に至るまでメゾンを象徴する場所として、「31（トランテアン）」の数字には特別な意味が込められている。
　この数字を冠したトランテアン ル ルージュには、ガブリエル シャネルが探求したラグジュアリーなクリエイションとエスプリを落とし込んだ。メゾン初となるガラスケース入りで、ジュエリーのように優雅な輝きと重厚感を兼ね備える。ガラスケースは、ハイパフューマリーとして長年に渡り培ってきたテクノロジーと、ガラス製造における専門性を融合させた熟練の職人技を取り入れ、4年の歳月をかけて開発。シャネルのブティックとアパルトマンをつなぐ有名な螺旋階段の壁に張りめぐらされた鏡をイメージしたもので、シャネルのクリエイションの根源へのオマージュであると同時に、メゾンのアヴァンギャルドな精神を表したという。アルミでできたリフィルは、ガラスケースに美しく収まるよう緻密に計算し、特別な設計を施した。
　フォーミュラにも最上級の技術を採用し、保湿、プロテクション、スムージング、ハリ、 立体感を叶える。微粒子化したピグメントとオイルをブレンドし、 セルロース パウダーを加えたほか、マザー オブ パールを取り入れ、鮮やかに輝くサテンフィニッシュが長時間持続。シャネルの専属調香師オリヴィエ・ポルジュとシャネルフレグランス研究所が特別に開発した繊細な香りが付く。また、通常のリップスティックでは芯にロゴを刻印しているが、トランテアン ル ルージュは側面に浮き上がるようにデザインした。
　12色にはメゾンの伝統と色彩に関する専門知識を注ぎ込み、ガブリエル シャネルの人生における特別な瞬間や、クリエイションを支えたさまざまなインスピレーションが受け継がれている。アイコンであるハンドバッグの裏地の色からインスパイアされた「ルージュ 2.55」や、ガブリエル シャネルが新コレクションの発表前にお守りのように足首に巻いていたリボンをオマージュした「ルージュ フェティシュ」、アパルトマンの本棚に並ぶ貴重な本の革表紙の色を思わせる「ルージュ ロマン」など、オートクチュールのエレガンスを兼ね備えたワードローブのようなカラー展開だ。

■シャネル：オンライン ブティック