FIFA、ルビアレス会長に15年間のサッカー界追放処分を検討か…西連盟も臨時総会で「即刻辞任を要請」

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2023年08月29日 14:19  サッカーキング

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FIFAがルイス・ルビアレス会長に厳罰を検討 [写真]=Getty Images
 国際サッカー連盟(FIFA)が、スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長に対して15年間に渡りサッカー界から追放する処分を科す可能性があるようだ。28日、イギリス紙『デイリー・メール』が報じている。

 FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023の表彰式にて起きたルイス・ルビアレス会長によるスペイン女子代表FWジェニファー・エルモソ(パチューカ/メキシコ)へのセクシャルハラスメントを巡っては、女子選手の一部とFWボルハ・イグレシアス(ベティス)がスペイン代表活動ボイコットを宣言した他、スペイン政府が同会長の職務停止に乗り出すなど、大きな騒動へと発展。その反面、ルビアレス会長は「キスは合意の上(エルモソはこの発言を否定)」とし、断固として辞任しない姿勢を構えている。

 25日にはFIFAがルビアレス会長に対して、90日間の暫定的なサッカー関連活動停止処分を下していたが、ここに来て15年間に渡りサッカー界から追放する処分を科す可能性があるようだ。『デイリー・メール』によると、FIFAはエルモソの一件に加え、スペインのレティシア王妃と嫡女のソフィア王女の数メートル隣で卑猥な振る舞いに及んだことも含めて、同会長にFIFAの規約で定められている“最大15年”の追放処分という厳罰を検討しているとのこと。また、FIFAが科す処分をRFEFが受け入れなかった場合は、FIFA関連の大会に出場するスペイン代表及びスペインのクラブに出場停止措置が講じられるという。つまり、FIFAの傘下である欧州サッカー連盟(UEFA)が主催するチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグ、女子チャンピオンズリーグも“FIFA関連の大会”に該当する。

 一方で28日、RFEFの各地域会長らが臨時総会を開催し、「スペイン・サッカー界のイメージを著しく低下させた最近の出来事や容認しがたい行為を受けて、ルイス・ルビアレスに会長職を即刻辞任することを要請する」と声明を発表。続けて、「スペインサッカー界は新たな管理体制に移行するため、大規模かつ早急に組織再編に対応する」と体制を刷新することを宣言している。

 また『EFL通信』によると、ルビアレス会長の母親アンヘレス・べハル氏は「私の息子がさらされている非人間的で血なまぐさい魔女狩りは、息子にはふさわしくないものだ。(ストライキは)無期限、昼も夜も」と語り、アンダルシア州グラナダ県モトリルの教会にてハンガーストライキ(抗議のために断食すること)を決行しているとのことだ。

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