韓ドラのお約束 第20回 引越したら餅&ジャージャー麺、手土産はトイレットペーパー…韓国の家あるある

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2023年09月13日 16:41  マイナビニュース

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○「イ・ジョンソクが持ってきた餅を受け取らないなんて、さすがスジ様!」



今回は韓ドラに見る「韓国の家あるある」をいくつかまとめてみました。



まず新居に引っ越してご近所にあいさつに行くときはお餅を持っていきます。「あなたが眠っている間に」でイ・ジョンソクがスジの家に持っていった、お皿の上の赤茶色い四角のものがソレです。あれは引っ越し餅と言って、小豆の粉と餅がミルフィーユになった小豆餅。韓国には「豆ひとつでも分けて食べる」ということわざがあり、ほかにも誕生日祝いや開業のとき、法事のときなどに餅をご近所に分けるのだとか。昔は家で作っていたんでしょうけど、今は映画「はちどり」のウニの実家のような餅屋で買ってきて、ケーキのようにカットして配るようです。といってもイ・ジョンソクも「今どき引っ越し餅なんてダサい」と言っているように、だんだんなくなっている風習なんでしょうね。


引っ越しが終わったら、引っ越しそばではなくジャージャー麺。引っ越し後のバタバタしている時に出前で手軽に頼めて、みんなが大好きなものということでしょう。ジャージャー麺は韓国式の中国料理で、韓国ではとてもメジャーな食べものです。

引っ越しが落ち着いたら、引っ越しパーティーです。「キム秘書はいったい、なぜ?」で、オクタッパンに引っ越したチャンソンの家に同僚がトイレットペーパーを持って押しかけるシーンがありますが、あれはあの会社の人たちが非常識なわけではなく、そもそも引っ越したら人を招いてパーティーをするという風習があるから。そのときの手土産としてトイレットペーパーなど消耗品で必要なものがいいというのは、韓国語の教科書にも書いてあるくらいのお決まりなんです。



家の構造としてちょっと驚くのは、浴室に浴槽がないこと。「シスターズ」にも浴室のシーンが出てきますが、トイレと洗面台、そしてシャワーが仕切られることなく並んでいる空間。「シスターズ」の三姉妹の家は貧困層が住む家として描かれていましたが、かなり立派な家でも浴槽がないのが普通のよう。というのも、韓国の人はお風呂につかる習慣がないから。使わないから、広いスペースがあっても、浴槽を置かないのです。その代わり、韓国にはチムジルバンがあります。大浴場とサウナとあかすり、広い休憩スペースがあって、休みの日に家族揃って出掛けてくつろげる場所です。韓国のサウナや休憩室は衣類をつけて利用するので、男女問わず一緒に入れるのがいいところ。水風呂の代わりのアイスルームはキンキンに冷えていてクセになる体感なので、旅行の際はぜひ体験してみてください。



もうひとつ、韓国の家あるあるでうらやましいのは、玄関ドアが暗証番号なところ。日本でも最近後付けでつけられる暗証番号キーが広まりつつありますが、韓国ドラマを観るかぎり、韓国ではずいぶん前から暗証番号キーが一般的なよう。すぐにカバンの中で鍵をなくす民として、ずっとうらやましく見ています。引っ越しの時の鍵交換代もかからなそうだし、日本でももっと広まってほしいですよね。え、みんな鍵なくさない?



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加治屋 真美 エンタメ系ライター。初めて観た韓国ドラマは’03年の「夏の香り」。東方神起との出会いをきっかけに本格的に韓国エンタメの沼にハマり、’14年にはTOPIK(韓国語能力試験)6級を取得。好きな韓国ドラマは「賢い医師生活」「大丈夫、愛だ」「二十五、二十一」などなど(選びきれません……)。Twitter@KajiyaMami この著者の記事一覧はこちら(加治屋 真美)
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