開幕3連敗、S・ラモス復帰、そして現行契約の最終年…ラキティッチの覚悟「セビジスタとして死ぬだろう」

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2023年09月14日 18:10  サッカーキング

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現行契約におけるラストシーズンに臨んでいるMFラキティッチ [写真]=Getty Images
 セビージャの元クロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチが、シーズン序盤戦について語った。13日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 激動の1年となった昨シーズンをヨーロッパリーグ優勝で締め括ったセビージャは、今夏の移籍市場でGKボノらが去った反面、DFロイク・バデの買取OP行使やMFジブリル・ソウらを完全移籍で獲得。しかし、ラ・リーガ開幕節バレンシア戦を1−2で落とすと、そのまま3連敗で最下位に転落した。この状況と、ホセ・ルイス・メンディリバル監督からの要求を受けたクラブは、“カンフル剤”としてセルヒオ・ラモスにオファーを提示。最終的に1年契約で合意し、18年ぶりとなる古巣復帰が決定している。

 今シーズンもスタートダッシュに躓いたセビージャだが、その原因はスポーツディテクター(SD)の進退に伴う影響とのことだ。今夏に長年クラブを支えてきたモンテSDからビクトル・オルタSDへの交代がスムーズにいかず、これが移籍市場での混乱を招いたと語ったラキティッチは「新しいストーリーが毎日更新されて、誰が去り、誰が残るのかわからなかった…」と吐露。それでも、「僕はとても楽観的だ。チームのトレーニングの激しさや意欲は、去年から全く変わっていない」と士気は下がっていないことを明かした。

 さらにラキティッチは、新加入選手にも言及。18年ぶりに復帰するDFセルヒオ・ラモスについて、同選手は「僕たちは、十分なクオリティーを擁するセルヒオ・ラモスを必要としている。彼自身もデュエルが必要だと認めているけど、この夏の間、ひとりでトレーニングに励むことは簡単ではなかったはず。彼は力強さ、喜び、そして何よりも献身を伝えてくれる人」と期待。また、レアル・マドリードでは出場機会に恵まれなかったFWマリアーノ・ディアスについては「彼も多くのクオリティを持っているね。マドリーに何年も在籍していたのは決して偶然ではないよ。常にゴールを狙っているし、それが僕たちを大いに助けてくれるだろう。彼はスペクタクルな男だ」と好印象を受けたようだ。

 来年3月に36歳の誕生日を迎えるラキティッチにとって、今シーズンは現行契約におけるラストイヤーとなる。少し先の未来にも目を向けた同選手は「プレーを続けること以外は考えていないし、それを成し遂げる場所としてセビージャよりもふさわしいところはない。僕はセビリア人として、セビジスタとして生まれたわけではないけど、セビリア人として、セビジスタとして死ぬということは断言できる。あと数年はここにいたい」と契約延長を勝ち取る覚悟を示している。

 2011年冬にセビージャに加入すると、一度は退団したものの、在籍6年半でクラブ公式戦通算310試合に出場し49得点59アシストを記録するとともに、2度のヨーロッパリーグ優勝に貢献したラキティッチ。浮上のカギは、やはり背番号『10』が握っているはずだ。

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