教え子にわいせつ行為、動画も撮っていた55歳校長には“生まれたばかりの子”がいて…裏切りの素顔

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2023年09月19日 05:30  週刊女性PRIME

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北村容疑者は生徒の興味を引く授業を心がけていた

 校舎1階の校長室。禁断の秘密は机の中のビデオカメラに収められていた。

「校長が以前の勤務先中学の校舎内で、女子生徒の下半身を触る様子などを自分で撮影したとみられる動画や、女子生徒の裸の画像が保存されていた。ほかにも18歳未満とみられる複数の少女のわいせつ画像や動画が見つかりました」(全国紙社会部記者)

 警視庁捜査一課は9月10日、東京・練馬区立三原台中学校の校長・北村比左嘉容疑者(55)を児童買春・ポルノ禁止法違反(所持)の疑いで逮捕した。同日、学校と自宅を家宅捜索し、ビデオカメラやパソコンなどを押収。教職にあるまじき犯行が暴かれた。

少女のわいせつ画像「再び見るために保存していた」

 警察の取り調べに対し、

「以前に勤務していた中学校の生徒を撮影したものです。再び見ることがあると思って保存していました」

 などと容疑を認めているという。

 学校の最高権力者にとって、隠し事をするには自宅の部屋よりも校長室のほうが安全な場所だったのだろう。

「逮捕のきっかけは、被害を受けた女子生徒が昨年11月、東京都教育委員会が設置する『児童・生徒を教職員等による性暴力から守るための第三者相談窓口』に“過去に先生からわいせつな行為をされた”などと相談したこと。区教委を通じて今年7月、警察に通報する運びとなった。容疑者は被害生徒に好意を持っていたらしい」(前出・記者)

 北村容疑者の専門科目は理科。本人が就職専門誌のインタビューに答えたプロフィールによると、小学生のころからモノを作ったり、理科の実験が大好きだったという。

 進学校で知られる都立西高校を卒業後、浪人して国立の東京学芸大学教育学部に合格。教育実習の経験から「絶対に教員になりたい」と教職を志した。

《作った教材を子どもたちが喜んでくれ、一生懸命学んでくれたんです。また先生方が熱心に教材を研究していたり、子どもたちを想う姿をみて、心を打たれました。探究を深める指導をするなら中学校と思い、中学校教諭を選びました》(就職専門誌に掲載された北村容疑者の教員インタビューより)

 理科教師として授業研究に熱心だった。生徒に身近なペットボトルを実験に使ったり、水圧の学習で深海魚を話題にするなどして関心を高め、トントン拍子に出世。4年前に三原台中の校長として赴任した。

 在校生の男子生徒は言う。

「すごくいい校長だと思います。生徒を褒めるのが上手で、いい成績をとったり、結果が出なくても努力したときは“よくがんばったね”と直接言ってくれるので嬉しい。怒るところは見たことがありません。だから事件は信じられないんです」

 今年度最初の学校だよりでは「若草萌ゆる」のタイトルでこう書いていた。

《急ぎ足の春にどことなく忙しさを感じながら迎えた始業式でしたが、昨年度の修了式で紹介した桜の花の話を振り返り、多様性と共生について問いかけ、焦ることなく一人一人がその花を咲かせる努力をたゆまずに続けることを呼びかけました》

 「桜の花の話」とは、どのような内容か。複数の在校生に尋ねたが、「どんな話だったか覚えていません」「忘れました」などと一様に反応が鈍かった。

校長の話は長くて、しかも刺さらない

 別の男子生徒がこう打ち明ける。

「そんなことを言っていたような気もしますが、話が長くて刺さらないんです。ナンバーワンじゃなくても一人ひとりが特別な花なんだよ、という話だったかもしれません。校長は例え話が好きなんですよ。生徒にやさしく接してくれますが、逮捕後、僕の親は“人を肩書きや外見で判断しちゃいけないという勉強になったと思うしかない”と言っていました」

 同校の卒業生もまた「とてもいい校長でした」と高く評価をする。

「生徒思いでしたから。校長の話で覚えているのは、何か花言葉のような話を聞いたことがあったかもしれません。よく年度始めにする話があり、細長い物体をコマのように回転させると、やがて回転が遅くなり、逆回転を始めるという話です。どういう意味か? 申し訳ないんですが忘れてしまいました」(同卒業生)

 生徒にはおおむね好印象を持たれていたようだが、講話は今ひとつ響かなかったようだ。

 自宅は練馬区内の3階建て住宅。24年前に4300万円のローンを組んで新築した。複数の近隣住民によると、妻子がいる。

「1〜2年前に生まれたばかりの赤ん坊がいます。奥さんのお腹が大きいときから車で送り迎えするなど気を遣っていました。容疑者には離婚歴があって、同居していた実母も亡くなり、新しい家族を大切にしたい気持ちが強かったのではないでしょうか。学校の先生とは知っていましたが、愛想がなく、近所付き合いも人を選んでいるようでした。この地域の中学の校長になったら態度を変えたのかもしれませんが、私生活では先生らしさは感じられませんでした」(近所の住民)

 近所の別の男性住民はこう話す。

女児にわいせつ行為のウラで妻を溺愛して…

「愛妻家で、家族でよく車で出かけていましたね。運転するのはいつも容疑者。車庫から車をグイッと路上に乗り出し、道を塞いだ状態で奥さんと赤ちゃんが車に乗り込むのを待つんです。奥さんは楽だろうけど、狭い道を5〜10分塞いでしまうから近所の住民には若干邪魔なんです」

 三原台中学のホームページの校長挨拶(※現在は削除)で北村容疑者は、

《安全で落ち着いて学習できる環境づくりや、生徒一人一人がもっている才能や良さを引き出せる教育活動を展開することが大切であると考えています》

 と綴っていた。

 教育理念は立派だが、教え子の才能や良さを引き出すどころか食い物にしていたのだからひどい。同校の生徒への被害は確認されていないが、捜査当局は余罪を含めて犯行の経緯を詳しく調べる方針という。

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