年間200件も増えている「〇〇の日」、『日本記念日協会』の代表が明かす審査基準

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2023年10月30日 08:00  週刊女性PRIME

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あなたの特別な記念日はいつ? ※写真はイメージです

『ポッキー&プリッツの日』『うまい棒の日』『わんわんギフトの日』などなど……。これらはすべて11月11日に記念日として登録されているもので、10月18日時点でその数、58! 特定の1日に対し、こんなに記念日が登録されている日はないだろうと思うかもしれないが、

「現時点でいちばん多いのは8月8日で、68の記念日が制定されています。2位は10月10日の63、それに次いで11月11日は3位ですね」

 こう語るのは、記念日について研究、情報取集、広報活動を行っている一般社団法人『日本記念日協会』の代表理事、加瀬清志さん。この協会で記念日の申請も受け付けているという。

年間200件ほど制定

申請は年によって違いますが、年間250件ほどありまして、審査に通って記念日と制定されるのは200件くらいです。ほとんどは企業がPRなどの目的で申請されますが、中には個人で結婚記念日や卒業記念、免許を取得した日といった申請をする方もいらっしゃいました」(加瀬さん、以下同)

 ということは、1年で200件ずつ記念日が増えているということになる。ちなみに、申請の方法と審査内容は、

「協会のホームページで申請を受け付けています。審査内容としては、すでに登録されているかどうか。日付が違うのに同じ記念日があると混乱してしまいますから。あとは政治的なものや反社会的なもの、宗教に関することなどは基本的に不合格になります。

 この審査を通りましたら、登録料として15万円いただきまして、記念日となります。更新料はないので、1度手続きをされればその後に費用はかかりません

メリットは協会の“お墨付き”

 審査を通過する率は80%ほど。お金もかかるし登録する手間などを考えると、わざわざ申請するメリットはあるのだろうか?

「特別な日を設定することで、いろいろなキャンペーンなども打てますし、メリットはあると思います。

 経営者の方にお話を伺ったのですが、若手の社員が“この記念日にはこんなイベントをやろう”と自ら考えるきっかけになったそうです。社員のモチベーションアップになったと喜ばれていました」

 しかし協会に登録しなくても、企業などが自分たちで記念日を設定することも可能だが─。

「いちばん大きいのは第三者が審査をして認定した、ということ。申請された企業が記念日だとして発表することに加え、協会のホームページに“この日は○◯の日”と掲載されますので、ある意味、お墨付きをもらったと思っていただければ

 1年365日、それぞれの日が何らかの記念日になっていて、最近では地方自治体などから、地元の名物グルメなどを絡めた記念日の申請が増えているという。

「やはり多いのは食べ物の記念日です。あとは美容系。日常的に使うものの申請が目立ちます。1日にいくつも記念日が重なると、埋もれてしまうのではと思うかもしれません。でも、同じ日に記念日があるということで、思いも寄らないコラボ企画などが生まれる可能性もあります。みなさんが楽しめる記念日が、これからも増えてほしいですね」

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