アバクロと元CEOらが提訴、元モデルへの性加害の疑いで　海外メディアが報道

　「アバクロンビー＆フィッチ（Abercrombie & Fitch）」と元CEOのマイケル・ジェフリーズ（Michael Jeffries）らが、男性モデルたちへの性加害の疑いで提訴された。10月27日にマンハッタンの連邦裁判所に提出された訴状によって明らかになったと、複数の海外メディアが報じた。

　元モデルであったデイビッド・ブラッドベリー（David Bradberry）らが集団で提出した訴状によると、ジェフリーズは同社のCEOを務めていた1992年から2014年までの期間に、自身のCEOという立場を利用して同ブランドへの起用を約束したモデルたちを自宅や世界各地で開催するイベントに招き、ビジネスパートナーのマシュー・スミス（Matthew Smith）らとともに薬物を服用させ性行為を強要したとしている。
　今回の訴訟では、アバクロンビー＆フィッチとジェフリーズ、スミス、オハイオ州にあるジェフリーズの会社 Jeffries Family Officeの4者が被告として提訴されているが、4者とも公式なコメントは控えているという。
　なお、今回の訴訟に先立ち、今月初めにイギリスの放送局 BBCは独自の取材調査を行い、ジェフリーズらによる性加害疑惑と複数の被害者の声を報道していた。