長尾悦美が手掛けるベイクルーズの新デニムショップ「ザニーム」が来年2月末にオープン 女性が着られるヴィンテージを提案

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2023年11月02日 23:01  Fashionsnap.com

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長尾悦美

Image by: FASHIONSNAP
 ベイクルーズが新たに展開するデニムをコンセプトにした新ショップ「ザニーム(THENIME)」が、2024年2月29日に営業を開始する同社の新業態「SELECT by BAYCREW'S」内にオープンする。これに先駆けて、11月3日から20日までの期間、「シティショップ(CITYSHOP)」渋谷キャスト店でポップアップを開催。前日の11月2日に関係者向けに開かれたローンチイベントで、コンセプターを務めるファッションディレクターの長尾悦美にショップの全容を聞いた。

 ザニームでは年々市場価値が高まるヴィンテージデニムに着目。「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の核テナントとなる「SELECT by BAYCREW'S」のオープンにあたり、ベイクルーズからのオファーを受けて長尾自身が売り場の一部となるコンセプトを考案した。名称は、デニム生地の誕生の地とされる南フランスのニーム地方の「ニーム(NIME)」と、デニムスタイルが生まれたアメリカの雰囲気を表す「ザ(THE)」を組み合わせて名付けた。「いろいろブランドが集まっている中で個性を出すには何かにフォーカスした方がいいと考えた時に、デニムが一番わかりやすく、また、ヴィンテージデニム自体も世の中の市場価値が上がっている。私自身もデニムスタイルを物心がついた時から親しんできたので、しっくりきた」(長尾)。ポップアップおよび常設店舗ともに、店頭ではヴィンテージデニムに加えて、デザイナーズブランドなどのデニム商品と、長尾の審美眼でセレクトしたアパレル商品を展開し、「ヴィンテージ×コンテンポラリー」のスタイリングを提案する。

 ヴィンテージデニムのセレクトでは、原宿の古着屋「ベルベルジン(BerBerJin)」のディレクター 藤原裕を監修に迎えた。長尾によると、ヴィンテージデニムはメンズサイズの流通が多く、小柄な女性が着られるサイズは数が限られている。「ウィメンズの市場でもヴィンテージデニムの価値を高めていきたい」という思いは藤原とも合致したという。店頭では「リーバイス(Levi's®)」の「501®」を中心に、リーバイスのジャケットを含むその他のモデルや「ラングラー(Wrangler)」「リー(LEE)」も販売。価格は商品によってばらつきがあるが、2万円台から用意する。
 その他のデニム商品では「ターク(TAAKK)」や「タナカ(TANAKA)」、ブルックリンを拠点とした「インパーフェクトデニム(INPERFECT DENIM)」といったアイテムをラインナップし、デニム以外の商品では「シーエフシーエル(CFCL)」「キャサリン ハムネット(KATHARINE HAMNETT)」「ピリングス(pillings)」「ディオティマ(Diotima)」など、長尾が普段から愛用するブランドや、「今着たい」と感じたウェアを取り揃える。このほか、「ララガン(R.ALAGAN)」や長尾がアメリカやパリで買い付けた一点物のジュエリーを展開する。

 ターゲットはデニム好きな大人の女性。「デニムのヴィンテージと聞くと、難しく感じたり、サイズが合わせにくかったりすると思うが、ヴィンテージデニムを着ることで、オリジナリティのあるスタイルが生まれると思う。同じハイブランドを着ていても、そこにヴィンテージのデニムを合わせることで自分なりのスタイルが生まれる。そこも魅力なので、年代にこだわらずそういったスタイルを挑戦してみたい人に提案していきたい」(長尾)。

 常設店舗ではポップアップ以上にラインナップを充実させる予定。長尾は「他の都内のヴィンテージショップでもなかなか見られない品揃えが見られる店舗になると思う」と自信をのぞかせた。なお、ポップアップではリーバイスの中でも希少な大戦モデルのヴィンテージを展示。価格は300万円を超えるといい、常設店舗で展開を予定している。
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