ミランサポーター、ドンナルンマに投げ込んだ“偽札”を販売…売上は市内のサッカースクールに寄付

　パリ・サンジェルマン（PSG）に所属するイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマに向け投げこまれた“偽札”が、販売されたようだ。8日、イギリス紙『デイリー・メール』が伝えている。

　チャンピオンズリーグ（CL）・グループF第4節が7日に行われ、ミランとパリ・サンジェルマン（PSG）と対戦した。試合は、開始早々にミラン・シュクリニアルの得点でPSGが先制する。しかし、ミランも直後の12分にラファエル・レオンの豪快なオーバーヘッドで同点に追いつくと、51分にはオリヴィエ・ジルーのヘディングで逆転に成功。結局、試合はそのまま2−1で終了し、ミランが今シーズンのCL初勝利を飾った。

　この試合で注目が集まったのは、2015年にミランで16歳の若さでプロデビューを果たしたPSGのドンナルンマ。2021年夏にPSGへと加入した際には、ミランのトップチームで6シーズンを過ごしながら、フリーでの移籍となったことが原因で、一部ファンからバッシングを受けることに。試合前には、「ここ数年、僕は批判も受けてきたが、ミランに全てを捧げてきたので、とても傷ついている。もちろん試合には集中しているが、特別な感情があることは確かだ」と自身の複雑な心情を吐露していた。

　そんななかドンナルンマには、試合前に盛大なブーイングとともに、同選手の顔が描かれた大量の偽札が投げ込まれる事態に。同紙によると、紙幣に記された「71」の数字は、イタリア国内で「価値観のない男」を意味しており、ドンナルンマの裏切りを強調してものだという。

　また、今回投げ込まれた偽札は販売され、売上は市内のサッカースクールに寄付された模様で、この金額をもとに、スパイクやボール、シャツなどが購入されるようだ。なお、寄付を行なった理由について、ミランのサポーター団体は、「このような価値のない人間を2度と育てないために」と説明している。