チャールズ国王、「リメンバランス・サンデー」で戦没者慰霊碑に花輪を献上

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2023年11月13日 14:51  Techinsight Japan

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「リメンバランス・サンデー」追悼式典に参列したチャールズ国王。戦没慰霊碑“セノタフ”の前で敬礼を捧げた(画像は『The Royal Family 2023年11月12日付Instagram「The King
チャールズ国王が、王室上級メンバーとともに戦没者追悼記念式典「リメンバランス・サンデー」のセレモニーに参列した。英国軍最高司令官を務める国王は、軍服姿で戦没者慰霊碑の前に立つと、戦没者を追悼する赤いポピーの花輪を献上し、敬礼を捧げた。その後、ウィリアム皇太子、アン王女、エディンバラ公エドワード王子が花輪を献上し、カミラ王妃とキャサリン皇太子妃は外務・英連邦・開発省ビルのバルコニーからその姿を見守った。

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現地時間12日、英ロンドンのホワイトホール大通りにある戦没者慰霊碑“セノタフ(The Cenotaph)”前で戦没者追悼式典「リメンバランス・サンデー」が執り行われた。

英国と連邦国では1918年11月11日に第一次世界大戦の休戦協定が締結したことを記念し、同日が戦没者追悼記念日「リメンバランス・デー」に定められている。そのため毎年11月の第2日曜日は「リメンバランス・サンデー」として、英全土で追悼式やパレードが開催される。

ロンドンにあるセノタフ前では、君主をはじめとする王室上級メンバーが参列し、戦没者追悼を意味する“赤いポピー(ひなげし)”の花輪を献上する儀式を行うが恒例だ。

セノタフは「空の墓」を意味する慰霊碑で、第一次世界大戦中の英国と大英帝国の戦没者を追悼するものとして、1920年に除幕された。戦没者のほとんどは現場近くに埋葬されたことから、慰霊碑は彼らの不在を象徴するとともに公共の追悼の場となっている。

追悼儀式は第一次世界大戦と第二次世界大戦、その他の紛争における軍人と民間人の貢献を称えるもので、数千人の退役軍人と軍関係者や家族が参列した。

当日の午前11時には、国会議事堂にあるビッグベンが2分間の黙とうの開始を告げる鐘を鳴らした。しばらくして大砲の音が鳴り響き、トランペット奏者が『ラスト・ポスト』を演奏して黙とうが終了した。


セノタフ前にはチャールズ国王をはじめとする王室上級メンバーが並び、黙とう直後には国王が英国を代表して最初の花輪を献上した。

英国軍最高司令官を務める国王は英国空軍元帥の軍服を着用し、グレートコートの襟に赤いポピーのバッジをつけ、片手には剣を持っていた。

チャールズ国王の花輪は、2枚の異なる生地を貼り合わせた“ボンディング生地”によるオープンスタイルの赤いポピーが41輪あしらわれ、国王のレーシングシルク(競走馬の騎手の勝負服)に使用される緋色と紫色、金色を配したリボンが装飾されていた。


花輪を捧げた後、国王は慰霊碑に向かって敬礼を捧げた。その後、英陸軍ザ・ライフルズ連隊のオリー・プランケット少佐が、カミラ王妃の代理として花輪を献上した。

カミラ王妃はキャサリン皇太子妃とともに、セノタフの隣にある外務・英連邦・開発省ビルのバルコニーに立ち、セレモニーの様子を見守っていた。


そしてウィリアム皇太子、アン王女、エディンバラ公エドワード王子が花輪を捧げた後、リシ・スナク英首相、労働党のキア・スターマー党首、内閣のメンバーらが儀式に参加した。


その後、英国海兵隊軍楽隊とバグパイプ隊が演奏を始め、軍隊のメンバーが花輪を献上した。この日はあいにくの雨に見舞われたが、セレモニーの後にはホワイトホール大通りで退役軍人らによるパレードが行われた。

画像は『The Royal Family 2023年11月12日付Instagram「The King, as Commander in Chief of the Armed Forces, salutes The Cenotaph」』『The Royal Family Channel 2023年11月12日付X「King Charles Leads The National Service of Remembrance in London.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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