前回からの続き。私ミオは、旦那のソウマと息子のダイキの3人家族です。私とダイキは現在、都心に住んでおり、旦那は単身赴任中です。本当は家族みんなで一緒に暮らしたいし、旦那と子どもがなかなか会えなくなってしまうことには悩みましたが、私はこれが私たち家族にとって最善の選択だと思っています。離ればなれの生活も慣れてきたある日のこと、いつものように銀行へ生活費をおろしに行くと、残高が45円しかありませんでした。貯金用の口座にも、あるはずのお金がありません。驚いた私は、慌てて旦那に連絡をします。すると「お金はない」「必要なら働けば？」と言われてしまったのです……。
このときの私は、旦那が私への意地悪で「生活費がない」とわざと言っているのだと思いました。むしろそうであってほしいという希望のような感覚です。私に原因があるなんて思わなかったし、心当たりもありません。急に意地悪をしてくる旦那を、思い改めさせてくれる人はいないか……。
義姉の落ち着いた口調や「手段」という表現が気になりました。
義姉が言っていることは事実ですが、こちらの事情もあります。それに、旦那がお金をくれなくなったことに何か関係があるのでしょうか。
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旦那が悩んでいたことを義姉に告げられたのはショックでした。私には相談できなかったのでしょうか。
義姉は、「弟に寄り添わなかったアナタにも原因がある」と言います。私が転勤について行かないことは、そんなに悪いことなのでしょうか。ソウマが悩んでいたことを私には言わず、義姉に相談していたことも知ってショックでした。
確かに私も悪いところがあったと思う。でもせめて、今の生活に不満があるのなら話し合いをしてほしかった。働かないといけないのなら、準備がほしかった。
生活費を使いこんだのか、お金をどこか別の口座に移動したのかはしらないけれど、こんなことは情のある人間のすることじゃない……！
旦那の転勤をきっかけに始まったお金のトラブル。義姉と旦那は転勤についていくことを拒否した私に原因があると言います。転勤先についていかないという選択は、単なるわがままなのでしょうか？ 子育ては大変です。慣れ親しんだ環境で子育てをしたいと思った私の考えは間違っていたのでしょうか……。旦那との話は平行線です。旦那はお金がないと言いますし、本当にないのかもしれません。けれど旦那は自分の生活費は確保しているはず。自分が使ってしまったのなら、その分をこちらに渡すのが、旦那として父親として当たり前のことだと思うのですが……。
【第4話】へ続く。
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