【漫画】小学生男子と「ろくろ首」の友情、つなぎ止めたのはーーSNSに投稿された短編漫画がやさしい

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2023年12月26日 08:40  リアルサウンド

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『小学生がろくろ首と友情を確かめるお話』より

 お互いを大切に思っているほど、思いもよらず起こってしまうすれ違い。そこで友情を崩壊させてしまうのか、それともより強い絆として結び直すことができるのかは、その人次第だ。12月19日にXに投稿されたオリジナル漫画『小学生がろくろ首と友情を確かめるお話』は愛らしい作画が魅力的で、優しいストーリーにも惹きつけられる作品。友情のあり方をやさしく考えさせてくれる。


(参考:【漫画】『小学生がろくろ首と友情を確かめるお話』を読む


 小学5年生の伊芸アキラには、他の人には見えない「ろくろ首」の六光という友達がいる。絵を描くことが趣味のアキラはいつも六光に作品を見せているが、六光は絵に覚えがあるようで、アキラの絵に対していつも忌憚のないアドバイスをしていた。ある日、自信作に“小言”を言われてしまったアキラは、目に涙を浮かべて声を荒げてしまい……。


 本作を手掛けたのは、SNSで募集していた漫画家のアシスタントに挑戦した際、初めて見たプロの原稿の美しさを見て、自分も同じようにプロとしてやってみたいと思ったという水戸くぐるさん(@mito_kuguru)。技術を磨き、現在は縦読み漫画サイト「ノベルピア」内で『閉じ込めスローライフ』を連載している水戸さんに、キラキラした絵柄が印象的な本作を制作した経緯など話を聞いた。(望月悠木)


■アニメ化されるような作品を創りたい


――まず『小学生がろくろ首と友情を確かめるお話』の制作を決めた時の当時の状況は?


水戸:以前制作した自主制作漫画のページ数が17ページだったので、「今回はもう少し長いページに挑戦しよう」と思って制作しました。ただ、ネーム自体はすぐにできたのですが、仕事に追われていたこともあり、結局は完成まで2年かかりました。実質の作業時間は1カ月くらいだったと思います。


――なぜ小学生とろくろ首をメインにしたお話にしたのですか?


水戸:前作が現代物だったので、今回は少しだけファンタジーを入れようと決めていました。片方は人外にしようと思っていたら、洋館から顔をのぞかせるろくろ首のイメージが浮かびました。可愛らしいお話にしようと思っていたのでもう片方は小学生に決めました。


――アキラと六光はどのように作り上げましたか?


水戸:もともとTRPG用に作っていたキャラを今回の漫画に落とし込んだ形になっています。ビジュアルですが、「絵を描くなら作業服もいいよな」「大正なら着物と洋服の折衷がいいな」といった感じで決まっていきました。性格は現代っ子と昔ながらの頑固者という対比になるようにしています。


――登場人物がいずれもキラキラして描かれていました。


水戸:キャラクターを魅力的に描きたいと思っているので、そう見えていたのなら嬉しいです。いつも登場人物の状況に入り込んだつもりで描くようにしています。生き生きと描くために、「今出る感情が何なのか」を理解するようにしていました。


――また、アキラは子供らしさがありながらも、とても優しい性格をしており、終始ホッコリさせられました。


水戸:アキラは明るいながらも聡明なイメージを持っています。ニュースなどで小中学生のインタビューを見る度「なんてピュアで優しく賢いのだろう」と思っており、それをアキラに反映できるように描きました。


――最後に今後の目標など教えてください。


水戸:ストーリー漫画を作りつつ、SNS用の漫画も作っていく予定です。表で言ったことなくて恥ずかしいのですが、アニメ化されるような面白くてキャラを推してもらえる作品を作りたいです。大言壮語すぎるのでこれからは行動も伴わせていけるよう。頑張っていくので応援してくれたら嬉しいです。


(望月悠木)


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