谷村新司さん「そっちでサライを歌おうね」加山雄三らに見送られた “感謝と喝采と笑い”のお別れ会

0

2023年12月26日 16:00  週刊女性PRIME

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

週刊女性PRIME

妻の孝子さんが選んだ、お別れ会での谷村新司さんの写真

 谷村新司さんが亡くなった2023年10月8日から約2か月後となる12月11日に、お別れの会が催された。

「この日は谷村さんの誕生日でした。会場は、東京のグランドプリンスホテル新高輪『飛天』。谷村さんが1983年に初めてディナーショーを行った思い出の場所です。前半はファンクラブ会員を中心とした2000人が参加した“感謝”、後半は関係者600人の“喝采”というタイトルの2部制で行われました」(スポーツ紙記者、以下同)

「また『サライ』を歌おうね」

 黒柳徹子加山雄三などが発起人を務めた。

堺正章さん、武田鉄矢さん、ゆずの北川悠仁さんなど、多くの芸能人が参加しました。司会進行はフジテレビの軽部真一アナとフリーアナウンサーの有働由美子さん。最初に『流星』を歌う谷村さんの映像が巨大スクリーンに映し出されて、続いてアリス『冬の稲妻』『チャンピオン』などのステージ映像を披露。1曲ごとに拍手喝采でした」

 谷村さんは高校在学中に音楽活動を始め、1971年にアリスを結成。堀内孝雄矢沢透とヒット曲を連発し、ソロでも活躍。

「活動50年を記念して、2022年にアリスはライブを行いました。あと10年続けようと言っていましたが、残念ながらこれが3人の最後のステージに」(音楽ライター)

 堀内は悲しみを振り切るように、谷村さんへの思いを語った。

「これから先も歌っていくことがやっぱり一番大事なんだなって。チンペイさんはずっと生きてるなと思います」

 加山雄三も哀惜の言葉を送った。

「ご苦労さま、ありがとうね。そのうち俺も行くからよ、そっちでまた『サライ』を歌おうね」

 谷村さんの歌は広くアジアで親しまれている。会には中国大使の呉江浩氏も参加した。

「中国で日本語のできる人口は105万人。そのうち、『昴』を歌えない人はほとんどいません。中国のファンを代表して敬意を表します」

 国を超えて愛されたが、谷村さんの歌には、やはりこの国の心が込められていた。堺正章は、『週刊女性』に次のようなコメントを寄せた。

《谷村さんへ! アリスで始まった貴方の歌の世界。日本人の悲しみや喜びをこれほど巧みに表現した男がかつていただろうか。御冥福をお祈りします》

お別れ会でトラブル発生?

 会場には、ライブで着用した衣装やハット、愛用のギター、紅白出場時のトロフィーなどが展示。

祭壇には笑顔の遺影が飾られ、周りは白い花で埋め尽くされていました。谷村さんの妻で個人事務所の社長でもある孝子さんが写真を選び、白の花で統一することに決めたそうです」(音楽業界関係者)

 最後は『昴』を参加者全員で合唱することに。スマホの照明機能をペンライトの代わりにして光の演出をしようとしたのだが、トラブル発生。

司会の有働さんがやり方を説明したんですが、スマホを使い慣れていない年配の方は戸惑ったようで。“スワイプして向かって左に懐中電灯のマークがあって、これをプッシュしますとつきますので”と指示をしたのですがうまくいかず、会場からは笑い声がこぼれました」(芸能プロ関係者)

 それでも一面に広がる光と声をそろえての熱唱。“旅立ち”の歌『昴』が、谷村さんを天国へ送り出した。

    ニュース設定