駅伝のすべて 第5回 「お前がエースだ!」選手を鼓舞する"監督の声掛け"にもルールがある!

0

2024年01月01日 07:41  マイナビニュース

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
毎年1月2日・3日に開催される『箱根駅伝』。毎年このシーズンを楽しみにしている方も多いでしょう。駅伝は、観戦の知識と競技の魅力を知れば知るほどドラマチックに楽しくなります。

法政大学陸上競技部駅伝監督・坪田智夫氏が監修した『駅伝のすべて 知るほど面白い 観戦知識と競技の魅力』(メイツ出版刊)より、「PART3 他とはココが違う! 箱根駅伝」の一部を抜粋してご紹介します。

全5回の連載、最終回は「監督の声掛け(1)」です。
○伴走車(運営管理車)から声掛け

日本全国で数多くの駅伝レースが行われていますが、伴走車(運営管理車)から直接指示が出せるのも箱根の特徴です。沿道で応援する観客の中には、あえて声掛けポイントを狙う人もいます。テレビ観戦でもその声が聞こえてくれば、ライブ感を高めてくれます。箱根駅伝の人気を高める一因になっています。

監督からのアドバイスには、選手との関係性や監督の個性が生々しく表れます。監督のカリスマ性も垣間見えて、ファンの注目度も高いようです。

○声掛けにもルールがある

かつては声掛けは自由に行っていました。しかし現在は、監督が乗っているのは「運営管理車」なので、声掛けにはいくつかのルールがあります。

各区間の1、3、5、15、20km地点(特定区間では、残り3kmと1km地点)
時間は1分間
交通事情によってはできないこともある(例:スタート直後に下りカーブが続く6区など)

○CHECK:マイナス面よりもプラス面を強調!

当たり前のことですが、監督は選手のモチベーションが高まるような声を掛けるようにしています。「後ろから来ているぞ!」だと選手は焦ってしまいます。監督がどんな言葉で選手を鼓舞しているかに注目するのも楽しみのひとつです。

今回一部を抜粋した『駅伝のすべて 知るほど面白い 観戦知識と競技の魅力』には、「駅伝」の魅力と競技の特性、箱根駅伝のコースマップや他の駅伝と異なる「箱根駅伝」独自の特徴も紹介されています。読めば駅伝がさらに面白くなる一冊、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

⇒Amazon.co.jpで購入する『駅伝のすべて 知るほど面白い 観戦知識と競技の魅力』(メイツ出版刊)
○『駅伝のすべて 知るほど面白い 観戦知識と競技の魅力』(メイツ出版刊)

★応援・観戦がもっとドラマチックに楽しくなる!
★歴史から名勝負、裏側まで。
○監修者からのコメント

陸上競技は、他のスポーツと比べて戦術や戦略が勝敗を左右することが少ない競技です。

たとえばサッカーなら、試合結果やゴールやアシストなどと同じくらいのウェイトで、だれをどのポジションで起用するとか、選手交代はどうするかといった要素でファンは盛り上がります。野球でも、送りバントかエンドランかとか、バッテリーの配球は? といった話題でファン同士が議論になるほどです。

でも陸上は、結局は強い者が勝つ。
身も蓋もないかもしれませんが、やっぱりそれ以外の要素が入り込む余地は他の競技に比べて圧倒的に小さいのです。

では駅伝はというと…。
優勝チーム予想などは10000mのベストタイムなどをベースに行っていますが、私は10000mのベストタイムは参考にしかならないと思っています。

その理由はトラック競技と違って、コースが一般道であること。レースは数時間に及ぶため、気象条件などがスタートとゴールでは変わってくること。この他にも駅伝では様々な要素が絡んでくるのです。

こうした不確定要素も含めて、ファンの方は駅伝に魅力を感じているのではないでしょうか。
本書では、そんな駅伝の裏側や魅力を伝えられたらと思っています。

法政大学陸上競技部駅伝監督
坪田 智夫

『駅伝のすべて 知るほど面白い 観戦知識と競技の魅力』
坪田智夫 監修
定価:1,892円
仕様:A5判128頁
発行年月日:2023年11月30日
⇒Amazon.co.jpで購入する『駅伝のすべて 知るほど面白い 観戦知識と競技の魅力』(メイツ出版刊)

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定