序盤戦から“白昼夢”を見続けるジローナは、ウィンターブレイク前最後の第18節ベティス戦に引き分けたことで、“冬の王者”の座をレアル・マドリードに明け渡すことに。それでも3日、本拠地『モンティリビ』にて行われた第19節アトレティコ・マドリード戦では、FWアルバロ・モラタにハットトリックを許しながらも、後半アディショナルタイムのMFイヴァン・マルティンの劇的決勝点で、4−3とノーガードの殴り合いに勝利。この結果、3位アトレティコ・マドリードと、今節を4日に控える4位バルセロナとの勝ち点差を『10』に広げつつ、首位レアル・マドリードを追走している。
ジローナの前半戦はレアル・マドリードに敗戦した他、レアル・ソシエダとアスレティック・ビルバオ、ベティスには引き分けたが、残りの15試合は白星。ここまでで、15勝3分1敗の勝ち点48を獲得している。そしてスペインメディア『Relevo』によると、前半戦終了時点で勝ち点が『48』に到達したクラブは、レアル・マドリード、バルセロナ、アトレティコ・マドリードの3強を除くと史上初というのだ。
バルセロナに続き、3強の一角を担うアトレティコ・マドリードをも撃破したジローナ。いよいよ、かつて欧州を驚嘆の渦に包んだ“ミラクル・レスター”ならぬ、“ミラクル・ジローナ”に対する期待も高まりつつあるが、ミチェル監督は「ラ・リーガ優勝？ それは目的ではないよ。我々は1試合1試合を考え、歴史に残るヨーロッパ到達を見据えている」としつつ、「とてもいい試合で、多くのことがうまくいった。選手たちは素晴らしいメンタリティを持っていて、悪い場面でもリバウンドメンタリティで、常に前へと進もうとするんだ。我々の夢はヨーロッパに行くことで、マドリードと互角に戦うことはできない。ビッグチームと同レベルの勝ち点を積み上げていくのは非常に難しく、1戦1戦が勝負になる」と目の前の試合に意識を向けることを強調している。
今週末のコパ・デル・レイ（国王杯）・ラウンド32を終えると、シーズン後半戦に突入するラ・リーガ。注目のジローナの第20節は、14日に行われるアルメリア戦だ。
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