国内アパレル関連大手23年12月度 ユニクロ売上高15.4%減、客単価も約2年ぶりの前年割れ

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2024年01月10日 11:41  Fashionsnap.com

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 国内アパレル関連大手各社が2023年12月度の既存店売上高を発表した。ファーストリテイリングの国内ユニクロ事業や良品計画、ワークマンなどの企業では、月を通して比較的気温が高く推移した影響で冬物商品の販売が伸び悩み、前年同月比で大幅な減収となった。一方で、セールの実施などで売り上げを伸ばし、前年の業績を超過した企業も見られた。

 ファーストリテイリングの国内ユニクロ12月度は、暖冬により重衣料など冬物商品の販売に苦戦。売上高が前年同月比15.4%減となったほか、値上げの影響もあり前年同月超えを続けてきた客単価も、2022年2月以来1年10ヶ月ぶりに前年の数値を割り込んだ。2022年12月は想定よりも上振れとなったことも減収要因としているが、担当者は「本来冬物で売上を確保すべき12月に気温が下がらなかったことで、苦しい商況となった。1月も引き続き暖かいことが予想されるが、少しでも挽回したい」と話す。
 良品計画は、全体の売上高で前年同月比9%減。6月から増収を続けてきた衣服・雑貨カテゴリーでは、冬物の主力アイテムの在庫不足が響き、同19.6%減と大幅に前年実績を下回った。ワークマンでは、防寒衣料や手袋、ブーツなど冬物商品が全般的に伸び悩んだほか、太平洋側の降雨量が少なかった影響でレインウェア等の雨関連商品も低調に推移し、最終的に同15.4%減で着地した。
 一方、暖冬の条件下で増収を記録した企業もあった。ユナイテッドアローズは「気温の影響で冬物アウター、マフラー、手袋等の防寒グッズの売上が鈍かった」としながらも、VIPを中心としたセールを実施して前年同月比1.9%増と売上を確保。しまむらでは、創業70周年の大感謝祭・総力祭が寄与したほか、高価格帯PB製品「CLOSSHI PREMIUM」が好調で、同2.4%増と前年実績を上回った。
■2023年12月度 各社実績(すべて既存店ベース/前年同月比)
国内ユニクロ事業(既存店+Eコマース)売上高:84.6%客数:85.4%客単価:99.1%
しまむら売上高:102.4%客数:99.9%客単価:102.5%
良品計画(直営既存店+オンラインストア)売上高:91.0%客数:87.9%客単価:103.6%
アダストリア売上高:101.0%客数:96.5%客単価:104.7%
ユナイテッドアローズ(小売+ネット通販 既存店)売上高:101.9%客数:98.9%客単価:103.8%
ワークマン売上高:84.6%客数:84.5%客単価:100.1%
バロックジャパンリミテッド売上高:101.5%客数:105.9%客単価:95.8%
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