ヘンリー王子、父チャールズ国王に関するジョーク放ち授賞式会場を沸かせる

ヘンリー王子が、米ビバリーヒルズで行われた第21回「Living Legends of Aviation」授賞式でスピーチをした際、父チャールズ国王に関するジョークを放ったことが明らかになった。司会者のジョン・トラボルタが飛行経験について尋ねると、王子は父との思い出を冗談交じりに回想したという。さらに王子は、ジョンが亡き母ダイアナ妃と踊ったエピソードを「ずっとネタにしている」と皮肉めいたジョークも加えた。

【この記事の他の写真を見る】

現地時間19日、航空宇宙産業における功績を称える第21回「Living Legends of Aviation Awards（リビング・レジェンズ・オブ・アビエーション・アワード）」が、米ロサンゼルスにあるホテル「ザ・ビバリー・ヒルトン」で開催された。

ヘンリー王子は10年間におよぶ英陸軍での任務に加え、負傷軍人の国際スポーツ大会「インヴィクタス・ゲーム」を設立したことが評価され、今年の受賞者の1人に選ばれた。

式典ではパイロットの資格を持つ俳優ジョン・トラボルタが司会を務め、ヘンリー王子に賞を授与した。

米メディア『Entertainment Tonight』によると、この時ジョンが飛行経験を話して欲しいと尋ねると、王子は父チャールズ国王との思い出について語り始めたという。

王子は「僕がウェセックス・ヘリコプターに乗ったのは、7歳か8歳の頃だったと思う。とても興奮して、飛び乗ったんです」と当時を振り返った。

そして、「すると父が操縦席に飛び乗ったので、僕は恐怖を感じました」とチャールズ国王をジョークのネタにしたところ、会場から笑いが巻き起こったそうだ。

チャールズ皇太子（当時）は1971年3月に英国空軍（RAF）に入隊し、RAFカレッジ・クランウェルでジェット機パイロットとしての訓練を受けた。ケンブリッジ大学2年生の時には本人の希望でRAFから飛行指導を受け、ヘリコプター・パイロットの資格を取得。1970年代には英国空軍と英国海軍の両方で活躍し、軍の最高司令官の称号を得た。


ヘンリー王子は会場を沸かせた後、今度はジョンをターゲットにしたジョークを放った。

王子が言及したのは、亡き母ダイアナ妃とジョンが1985年にホワイトハウスでダンスをした有名なエピソードについてだ。2人が踊る姿は伝説となり、のちにジョンは「おとぎ話のようだった」と語っていた。

王子はジョンに向けて「あなたがホワイトハウスで僕の母と踊った時、僕は1歳でした」と言うと、皮肉めいた言葉を加えた。

「あなたは今後も、おそらく毎晩のようにこの話をネタにし続けるんでしょう。今夜、ここにいるみんなに話したようにね。」

そして、「今、僕達はここにいる。素晴らしいことです。一緒に踊らないのであれば、一緒に飛行しましょう」と続けた。

チャールズ国王は、今週中に前立腺肥大症の手術を受ける予定だと発表された。ヘンリー王子はスピーチで父の健康状態について言及しなかったものの、ある王室関係者は王子とメーガン妃がお見舞いのメッセージを送ったと明かしている。

また会場の楽屋では、ヘンリー王子とジョンが、アマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏、彼の婚約者ローレン・サンチェスさんと並び、写真撮影をする場面もあった。

画像は『Clarence House　2018年2月14日付Instagram「Today The Prince of Wales hosted a meeting in London to discuss how organisations can work to improve coral reef health.」、2022年4月29日付Instagram「Wonderful to join recent graduates from RAF Cranwell and RAF Halton today!」』『John Travolta　2024年1月22日付Instagram「I was so proud to host Prince Harry, Jeff Bezos and Lauren Sánchez at Living Legends of Aviation awards event Friday night.」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　寺前郁美）