1日で作れて、メリットいっぱい! 冬はおうちで“セミドライ”の「干し野菜」を作ろう

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2024年02月03日 20:51  All About

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空気が乾燥する冬のお楽しみは「干し野菜」。生姜もさつま芋も、ミニトマトやシイタケ、マイタケも、切って干すだけでおいしさを凝縮できたり栄養価が上がったりと、良いこと倍増。やらない手はありません!
冬のお楽しみといえば「干し野菜」です。ほどよい大きさに切って並べて干すだけでおいしさを凝縮できたり栄養価が上がったりと良いこといっぱい! 放ったらかしでできるので、時間がない人にもおすすめです。気温も湿度も低く、風が強くて野菜が乾きやすい冬の環境は、そんな干し野菜を作るのにぴったり!

セミドライ野菜でうま味、甘みUP! 調理の時短にも

私たちが家で作るなら、食品売り場にならぶプロの乾物を目指さなくても、野菜を半日〜1日ほど干してすぐ使う「セミドライ」で十分。うま味や甘みが凝縮され、調理の時短ができる上、根菜は独特のコリコリ食感も楽しめます。

蒸して干したら「干し芋」「乾姜」でメリット倍増

干し野菜の定番である「さつま芋」「生姜」は、そのまま干してもおいしく楽しめますが、干す前に「蒸し」をプラスするとメリット倍増です。

さつま芋を蒸して熱いうちに皮をむき、厚さ5ミリくらいに切って干せば、甘くなった「蒸かし芋」がさらに甘い「干し芋」に変身。3〜5日で食べられます。さつま芋はせいろで蒸すのがおすすめですが、電子レンジや炊飯器なら手軽に作れます。

また、すりおろし生姜は体が温まると人気ですが、蒸して干すと成分が変化して、より体の奥から温める効果を発揮します(※1)。

※1:「生姜」に含まれる「ジンゲオール」は加熱により「ショウガオール」に。さらに乾燥させたものが「乾姜」。どちらも薬膳などで生薬として使われる。

さあ作ろう! 食材は薄め&小さめに

干し野菜に使うのはどんな野菜や果物でも、切り方を工夫すれば大丈夫。極端に細かくする必要はありませんが、乾燥する時間を考えると「厚さ5ミリ以下」にしましょう。

天日干ししたら15時までに取り込む

ザルや網に材料をならべて室外の日なたに置き、日がかげって湿度が上がるまでに取り込みます。目安は15時ごろ。今回は保存食ではなく「半生(セミドライ)」を目指すので、完成は表面がある程度乾くくらいでOK。

雨や汚れ、虫などが心配なら、全体を覆う、キャンプで使う網や洗濯用の平干しネットを使うのもいいでしょう。干し野菜専用のカゴや網も売られています。
ドライフルーツ用バスケットは干し野菜にも大活躍。干物用やアウトドアの食器用など2、3段のネットはリーズナブルでいい


室内干しもOK

部屋の中でもできます。日当たりの良い場所に置いておいて夕食に使うのです。外出の予定があっても、これなら安心! エノキやしめじ、白菜やキャベツといった乾燥しやすい野菜がおすすめですが、根菜もできます。

時間はお好みの硬さで判断を。

干し野菜で何を作る?

できあがった干し野菜は普段の料理に使ってOK。煮ものや鍋もの、豚汁などにすると火の通りが早いほか、独特のコリコリ食感もクセになります。

うまみが凝縮したミニトマトは並べてハーブやパン粉、にんにく、粉チーズ、オリーブオイルを混ぜたものをかけてトースターへ。箸が止まらないおつまみになります。

冷蔵庫のない昔から、保存食としてだけでなくそのおいしさから今に伝わり愛され続けてきた「干し野菜」。昔の人へも思いを巡らせながらアレンジ料理を考えるのも楽しいです。とりあえず一度、干してみてくださいね!
(文:毎田 祥子(家事ガイド))

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