韓国はアジア杯4強敗退…ソン・フンミン、悔しさを噛みしめるも「すべてを捧げたから後悔はない」

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2024年02月07日 04:19  サッカーキング

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エースとして韓国代表をけん引したソン・フンミン [写真]=Getty Images
 AFCアジアカップカタール2023・準決勝が6日に行われ、韓国代表はヨルダン代表に0−2で敗れた。試合後、キャプテンのFWソン・フンミン(トッテナム/イングランド)が、現地メディア『beIN SPORTS』のインタビューに応じた。

 試合はヨルダン代表が良い入りを見せ、韓国代表としては押し込まれる時間帯が続く。“守備の要”であるDFキム・ミンジェ(バイエルン/ドイツ)を出場停止の影響で欠く中、GKチョ・ヒョヌ(蔚山現代)のビッグセーブもあって前半は無失点で凌ぎ切る。

 だが、後半に入った53分にはピッチ中央付近でのバックパスを奪われると、MFムサ・アル・ターマリ(モンペリエ/フランス)のスルーパスから、FWヤザン・アル・ナイマト(アル・アハリ・ドーハ/カタール)にループシュートを決められる。66分には敵陣でボールを失ったところから、長い距離を持ち運んだアル・ターマリに左足でシュートを叩き込まれた。試合はこのままタイムアップ。16大会ぶりのアジア制覇を目指した韓国代表の戦いは、ベスト4で終わっていた。

 試合後、ソン・フンミンは「このような壊滅的な結果になってしまい、本当に残念だよ。失望している」と悔しさを露わにした。一方で、対戦相手については「ヨルダン代表はこの大会を通じて素晴らしい道を歩んできたし、この結果に相応しいパフォーマンスだったと思う」と称賛している。

 韓国代表は前半の終盤には悪くないシーンを作っており、32分には右からのクロスボールをMFイ・ジェソン(マインツ/ドイツ)が頭で合わせたが、ヘディングシュートはクロスバーに嫌われた。ソン・フンミンは「僕らにはミスもあったが、得点を取るチャンスもあったし、そのうちの1つはポストに嫌われた場面だった。一方で、ヨルダン代表は前半から数多くのチャンスを作っていて、後半にはそれをモノにした」とゴール前での違いに触れたが、自軍に目を向けて「僕らは準決勝ということもあって、選手みんなが少しナーバスになっていたと思う」と指摘。「ミスをしたくないという消極的な姿勢も目立った」と語ると、敗戦の悔しさを噛みしめつつも、今後に向けてこの黒星を糧にすることを誓った。

「僕らは若いチームで、このような失敗から学ぶことも必要だ。心の底から悔しいけど、この結果を受け入れて前に進むしかない。未来を楽しみにするしかない。なぜなら、後悔しているような時間はないからだ。ヨルダン代表には心からの拍手を送るし、彼らが決勝でも良い結果を得られることを願っている」

 ソン・フンミン個人としてはヨルダン代表戦も含めた全6試合にフル出場。うち2試合は120分間の激闘だった。グループステージではPKで2得点を挙げると、準々決勝のオーストラリア代表戦では後半アディショナルタイムに自らPKを獲得しただけでなく、延長前半に勝利を呼び込む直接フリーキックを叩き込む。なかなか調子が上がってこない韓国代表において、“エース”として存在感を示し続けた。

 今大会を振り返ったソン・フンミンは「正直に言って、自分のすべてを捧げたから後悔はない」と断言。「僕らにとっては非常にタフな大会だったし、アジアサッカーのレベルも年々上がっているから、簡単な試合は1つもなかった。今日の試合のようにね」と大会を総括した。

 最後には「今はクラブに戻り、残りのシーズンに集中したい」と発言。トッテナムのキャプテンとして、プレミアリーグの残るシーズンに向けて気持ちを切り替えていくと主張した。

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