「アルボンは2025年末まで契約」と語るウイリアムズF1のボウルズ代表。一方のアルボンは明言を避ける

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2024年02月07日 18:20  AUTOSPORT web

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アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
 ウイリアムズF1のチーム代表ジェームズ・ボウルズは、チームの2024年型マシンのカラーリング発表会にて、チームのドライバーであるアレックス・アルボンが来年末までチームと契約しているとを明らかにした。その時点でアルボンは、2025年のシートに空きのあるメルセデスとレッドブルの候補者としてかなり上位にいるとの憶測が流れていた。

 しかし、当面の将来について尋ねられたアルボンは、ボスに比べるとはるかに質問を避けようとしている様子で、ウイリアムズが来シーズンにどれだけのパフォーマンスを発揮するかということが、自分の将来を決めるだろうとほのめかした。

 ボウルズ代表は、説明を深く掘り下げながら、「アレックスは2025年末までウイリアムズと契約している」と語った。

「とはいえ、そのことはあまり公にはしていない。その必要性を感じていないからだ。したがって、目にする報道はせいぜい推測にすぎないだろう」

「アレックス(アルボン)のような才能の持ち主にふさわしい新しい環境を作り出すのが、ウイリアムズでの我々の仕事だ。そして、私は最初からそう言っていたし、今もそうしている。彼はトップに値する素晴らしいドライバーだ」

「彼の昨年のドライビングは、私がこれまで一緒に仕事をしてきた他のチャンピオンたちと何ら変わるところがなかった。彼はひとつのレースでライバルの半分を抑え続けた。我々は彼を難しいポジションに置いてしまうこともあるが、そのなかでも彼はそれを乗り越えてポイントを獲得している」

 そして近い将来に期待されることについて、ボウルズは次のように認めている。

「アレックスと私は、我々がどこに向かって前進したいのかをよく話し合っている。我々は前進することによって、このチームで長きにわたって旅をともに続けたいんだ。我々はうまく付き合いながら、そうしていく必要がある。それは想像の範囲に収まるものではないし、さらに言えば、そうあるべきではないんだ。我々は昔のウイリアムズではなく、継続的に前進していることを世界に示さなければならない」

 最後にボウルズは、2025年に向けてアルボンに他チームからのオファーがあった場合は、ウイリアムズの利益を守るために全力を尽くすと明言した。

「私はウイリアムズの責任を担っている。それが私にとって最も重要なことだ。この場合はアレックスに対する責任ではなく、チームに対する責任なのだ。何らかの決定がそのような方向(アルボンが他チームへ移籍する方向)に進んだ場合には、それは私がチームの長期的な目標に沿って正しい決定を下したということを、心のなかで非常に明確にしているはずだ」

■「僕は勝利を争えるマシンを手に入れる資格がある」とアルボン

 ボウルズ代表が語った内容に対しアルボンは、「自分はピークに達している、あるいはピークに近いと感じている」とコメントしている。

「なぜなら、改善できる領域はつねにあるからだ。でも僕が自分の立場として感じているのは、表彰台を獲得し、勝利を争えるマシンを手に入れる資格があるということだ」

「僕は自分をどのように見ているかということについて、完全に正直に考えている。だが今は、僕はウイリアムズの一員としてレースに取り組んでおり、ここにすべての努力と集中力を注いでいるんだ」

 その後、アルボンはハミルトンのフェラーリ入りについて、「何というニュースだったろう」と、驚きとともに移籍について語る。

「そうなるとはまったく思っていなかったけれど、彼にとってはよいことだと思う。彼はその変化を望んでいるんだ」

「各チームがマシン発表をする前の週だからタイミングは厄介だけどね。フェラーリの株価がこれほど上昇し、ニュースでも目にしたけれど、僕にとってこれは、ルイスがいかに偉大であるかを示す出来事だった。頬をつねって本当の話なのか自問するようなレベルだったね」

「冬の間にとてもたくさんのうわさが流れていて、一体どの話に信憑性があるのか分からなかったけれど、フェラーリ移籍はまったくのうわさだと思っていたんだ。けれど今回、それが本当の話であると判明した。これによってドライバー市場には多くの疑問が生じると同時に、開けていくことだろう」

 さらにアルボンは2024年のドライバー市場に対し、今季はすべての重要な決定が下されなければならない傾向にあるだろうと説明する。

「ドライバー市場に目を向けると、各チームは2025年と2026年に同じドライバーを擁することに大きな関心を持っているのは明らかだ。それが今後の展開のようなので、それについて様子を見ることにしよう」

 そして、ウイリアムズと彼自身の将来については目立って発言を避けている。

「時間が経てばわかるだろうが、僕は2024年シーズンに焦点を当てているので、僕自身の話についてはこのままにしておきたい。2025年に向けて確実に前進できるように集中しよう。それが、僕のやることだ。チームが僕の望む位置にあれば、現実的に長くチームと一緒にいたいよ。徹底的にやるか否か、それが今の僕の考えだよ」

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